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2006年03月04日(土)
赤面の日
朝、Hさんから電話をいただいた。
「これから残金の支払いをするために銀行に行くのだが、登記に必要な書類が届いていない。
担当に問い合わせたら昨日宅急便で送ったとのこと。それでは間に合わない。そうするのだったら、事前にその旨電話してくれたらよかった。
残工事のときにも予定していた日にやってもらえなく、電話連絡もなかった。
マツミを信頼していたのに実に残念だ」
おおよそそのような内容だった。
一本の電話を怠る、忘れる、横着する。
それはお客様に対する心配りがないからだ。
お客様の立場になれないからだ。
お客様を苛立たせ、心配させることは甘えなのだ。
プロとしての自覚に欠ける。
マツミの信条に反することだ。
10時からY邸の地鎮祭が行われた。
祝詞奏上の間、私の心は沈み放しだった。
そして玉串奉奠のときに「絶対にお客様を不安にしたり、苛立たせるようなことは致しません」と誓った。
午後、久保田さんが「84才からのアパートづくり」の方を、7年前にマツミで造った木造3階建て外断熱仕様のアパートへ案内した。
その方は、息子さんの嫁と大学生の孫娘を伴って来られた。
私は体感ハウスでお会いした。
マツミのアパート造りについて一通り説明した後で私は言った。
「このようにいいこと尽くしのことを言いましたが、施工が悪かったら何にもならなくなってしまいます。私には85点程度のことしかできません。これから5年を掛けて満点をとれるように挑戦するつもりです」と。
すると、84才の女性からピシャリと言われてしまった。
「松井さん、100才まで挑戦なさることです」
そのとおりだ。5年程度で満点が取れるわけがない。
いや、それは永久に掲げ続けるべきテーマなのだ。
何と恥ずかしい!
そう反省した瞬間に、
「松井さんは私よりもずーっとお若いでしょ?」と質問された。
「ハイ、20年もです」
私は、4人の女性に囲まれてすっかり上がってしまったようだった。
久保田さんがすかさず訂正してくれた。
「いいえ、もっと年を取っていますよ」と。
お客様が帰られてから久保田さんにからかわれた。
「松井さん、年を間違えたとき、少年のように頬が赤くなりましたよ」
夕方、A様との契約が成立した。
1年半近くかかったのだが、途中何度か諦めかけた。
それを見透かしていたかのようにAさんは言われた。
「担当の中沢さんは、途中何度も難しくて嫌な客だと思われたことでしょう。しかし、粘り強くよく付き合ってくれました。私は体感ハウスでの勉強会に参加して、終わってからの個別相談を専務に受けてもらい、帰るときにはマツミさんに依頼することを決心していたのですよ。
そして、その後何回も打ち合わせを続けている最中に、私は社員さんたちの態度を観察していました。しかし、誰一人として私を心配させたり、不安に思わせる人はいませんでした。
もし、一人でもいたら私は契約には至らなかったと思っています」
まるで今朝のことを知られていたかのようなその言葉に、私は再度顔が赤くなるのを覚えた。
カテゴリー: 投稿者 :松井









