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2006年03月11日(土)
カレーライス

1月14日に地鎮祭のことを書いたN邸の上棟が無事終わった。
Nさんは、こんな挨拶をされた。
「私は、仕事柄ずっと現場を歩いてきています。
イラクではロケット弾が1キロ近くに落ちたこともありました。
現場は、人の動きを見ると良し悪しがすぐに分かるものです。
今日の上棟は朝からずーっと見させてもらっていましたが、皆さんの仕事の手際のよさには驚かされました。一日で屋根の下地まで出来るとは想像もしていませんでした。
誰一人として無駄な動きをしない、手を休める人がいない、実に段取りがよく、指揮が見事なほどにしっかりと行われていることに感心させられました。
本当に感動した一日です。みなさんありがとうございます」
昨年のブリュセルへの旅ではNさんに大変お世話になり、現地ではNさんの知人であるSさんに実に親切にしていただいた。
ご縁のありがたさを痛感する。
今日は地鎮祭が二箇所であった。
道路が大渋滞していたので、自由が丘の現場には電車を利用した。
昼食を食べる時間がなく、お腹をすかしてヒロ通りを歩いていくとカレーの専門店の看板が目に入った。
手っ取り早く食べられていいか、そう思って地下にある店に入った。
ドアを開けると、中は洞窟のようになっていた。
カウンター席の後ろを通って奥に行くのだが、円形の天井が低すぎるので首を傾けながら歩くことになっている。
テーブルについて観察すると、狭い店内の天井を洞窟のようにすることで、不思議な居心地のよさが演出されていることに気づいた。狭い空間は、できるだけ天井の高さを取ろうとするものだが、その店の設計は逆であった。
トイレの天井も低いのだが、腰壁のタイルの色を深みのある濃茶にし、普通には床から90センチぐらいの高さに貼り上げるところを、50センチ程度に抑えてある。そして洗面台の高さも低くしてあるので、天井の低さを意識させない巧みな工夫なのである。
やがて出された野菜カレーが、実にうまかった。
出てくるまでにカレーとは思えないほどに時間がかかったが、一口一口に「あなたのためにつくりましたよ」と納得させられる味が込められていた。
「カレーライスにさえ、あれだけの心が込められているのだ。私は家造りにどれほどの心を込めているだろうか?」
そう反省しつつ、上棟の現場へと急いだ。
ちなみに、その店の名前は「Ziji Celano」といった。
カテゴリー: 投稿者 :松井









