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2006年04月03日(月)
一枚の板チョコ
今日入社した社員と夕食を共にした。
37才の男性でキャリアのある一級建築士。
一日の感想を求めてみた。
最初の言葉が、「事務所の空気がいいです」であった。
空気とは、吸う空気と雰囲気だそうだ。
前の職場には常にタバコの煙が漂っていたのだが、
禁煙に徹している職場の空気が、こんなにも気持ちの良いものかと感動したとのこと。
次は、3ヶ所見た現場に驚かされたと言う。
整理整頓は当然のこととして、大工さん、職人さんたちが放っている「いい家」を造るという気迫のようなものに。
食後おいしそうなデザートがあったので食べることにした。
皿を押さえた私の左手がほんの少しベトついた。
すると、彼はナプキンをさり気なく手渡してくれた。
「私の4人の息子たちがまだ小さい時に、レストランでこのようなデザートを食べさせたことがあるのですよ。家に帰ってきて、小学1年生だった長男が“ボクはもう二度と弟たちとレストランに行きたくない”と言うのです。
理由を聞きましたらね、“だって、犬のようにしてお皿を舐めるから周りの人たちが笑って見ていた”と言いました。
でもこれはおいしいですね。私も皿を舐めたいほどです」
彼は同感しながらこんな話を聞かせてくれた。
「私も4人兄弟です。小さかった頃、おやつは何でも4等分にされていました。
ある日、板チョコをそっくり一枚手にすることが出来ました。あの時の感激を今も忘れることが出来ません」
そういえば、私はときたま板チョコを買う。
チョコレートが好きなこともあるが、子供の頃、同じようにまるまる一枚を食べてみたかった思いがそうさせるのかもしれない。
一枚の板チョコの思い出が、二人の間にほのぼのとしたものをもたらしたようだった。
カテゴリー: 投稿者 :松井









