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2006年07月23日(日)
チャールズ皇太子

チャールズ皇太子が書かれた「A VISION OF BRITAIN」は、1991年に出口保夫訳で東京書籍から出版された。
私の建築に対する考え方、感受性は、この本によって大いに刺激を受けている。
1990年、パリ近郊のポワシーに建てられているル・コルビュジエの代表作と言われているサヴォア邸を見学したのだが、そのとき私は、このようなコンクリート住宅は絶対に建てたくないと思った。
あまりにも味気なく、冷たく、乾燥して見えた。
その折に、ポンピドーセンターも見学した。レンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースの共同作品だ。
30分ほど眺めていたのだが、この奇抜さだけが取り柄のような建物には二度はお目にかかりたくないと思った。
その後、ロンドンでロジャースの作品に遭遇することがあった。ロイズ保険会社のビルだ。そのときも同じ感想を抱いた。
チャールズ皇太子は、それらの建物を「醜悪な怪物」と決めつける。著書は、美しいイギリスの風景を大切にしたいと願う市民感覚で書かれており、随所に書き留めておきたくなるような含蓄に富んだ文明批評が展開されている。
皇太子という立場からの発言だから、ということではなく、建築に関心を持つ同士として尊敬して止まない。
カテゴリー: 投稿者 :松井









