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2006年09月19日(火)
100−1=0
今夜のレストランは空いていた。
案内された席の通路を挟んだ反対側に若い二人の女性が食事していた。
聞くとはなしに聞こえてくる話の様子では、二人とも保育園の先生だった。
時々楽しそうに笑うので、そのたびにこちらの会話が腰を折られ、二人の様子が気になった。
食事が終わりかけていた頃に、「天職って、儲からないものなのよ」という言葉が聞こえた。
振り向くと、女性と目が合った。
その瞬間に、思わず、「うーん、その通り!」と、私は大きく頷いてしまった。
女性はバツが悪そうな表情をして首をすくめて微笑んだ。
私がトイレに立ったときに、女性たちは声をひそめて話していたという。
「天職って、自分から言うものではないわね」
「そうね。子供たちが幸せにならない限りは」
帰りの車の中で、私は大いに反省させられた。
住む人が幸せにならない限り、家造りを天職だとは言えるわけがない。
100−1=0なのだから。
家造りに携わる人は、その怖さに臆病であらねばならないと思う。
カテゴリー: 投稿者 :松井









