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2006年11月01日(水)

美しい街並み

町と村.jpg
井上裕・浩子著「ヨーロッパの町と村」(グラフィック社)と巡り会えた。
「本書に掲載した多数の写真は、ヨーロッパの小さな町や村の伝統的な佇まいを伝えるもので、日本の町や村をヨーロッパと同様に、美しく繁栄させ、蘇らせていくための手がかりとして役立たせていただくことがねらいである。」
 
この本が、数多く出版されているきれいな写真集と違う感動をもたらすのは、そのような目的意識が明確だからだ。
家造りに携わるものとして、1ページたりとも軽々しくめくることができない。
家が美しく見えるということの意味、大切さを思い知らされる。
 
「サン・マルコ広場が、現在の形になるのに約1000年を要したことを考えれば、中世における途方もなくゆったりとした時間の流れを想像することができる。(中略)一見無秩序にさえ見える中世の街並みには、したがって、過去の人々の情熱が込められていると考えて間違いない。中世にできた村や町が絵のように美しく、現代の人々を魅了するのは、この時間のもつ力によるものと言えよう。」(8ページ)
 
わが国の家造りは、最近になってますます拙速度を増して、新築であること自体醜い家が目立つ。
「環境共生」ということは、二酸化炭素の排出量を減らすことだけを言うのではない。心が癒される美しい街並みを創り、維持することでもあるのだ。
(表紙に用いられている風景は、フランス・アルザス地方の小さな城下町ケイゼルベール)

カテゴリー: 投稿者 :松井


 
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