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2006年11月29日(水)
立派な大根
スーパーの野菜売り場で、「大根や白菜が豊作過ぎて廃棄処分にされている」というニュースを思い出した。
少し背が丸くなった高齢の夫婦が葉っぱのついた大きな大根を手にして何やら話し合っていた。
「この大根は、トラックターに踏みにじられなくてよかったね」
「そうですね。ぜひ買ってあげておいしく食べてあげましょう」
そのように聞こえた気がして、夫婦が立ち去った後で私も大根を手にした。
そのとたんに困惑した。大き過ぎて買いものカゴに納まらないからである。
夫婦は、奥さんが両手で抱えるようにしてレジに向かった。同じようにその後につけばいいと思ったのだが勇気が出なかった。
そこで元に戻し、20センチぐらいの大きさに切ってあるものをカゴに入れた。
出口でさきほどの夫婦と一緒になった。やせて小柄な奥さんが、まるで赤ちゃんを抱っこするように大根を抱えていた。
「立派な大根ですね」
思わず、そう声を掛けてしまってから反省した。
大根を買う動機は、料理の方法をイメージしていたからではない。廃棄処分せざるを得ない農家への同情からであった。であるなら、丸ごと一本を買うべきだったと。
カテゴリー: 投稿者 :松井









