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2006年12月01日(金)

自立循環型住宅

自立循環型住宅とは、住生活に必要なエネルギーを他者から受けずに済ますことを理想とする。
具体的には3年をめどに、2000年前後の標準的な住宅と比較してエネルギー消費量=二酸化炭素排出量を50%削減する住宅の実現を目指すものである。
となると、次世代省エネ基準をクリアーすることは必須の条件となる。
そこで専門会社に依頼し、国土交通省特別評価認定プログラムに従い東京体感ハウスを計算してもらった。
すると、次世代省エネ基準仕様との比較で省エネ度が31%上回るという結果を得た。標準的な住宅と比べると驚くほど省エネなのだが、自立循環型住宅の目標とするレベルには及ばない。
改善すべきは、さらなる自然利用である。具体的には、換気システムの改善だ。
そのためには法律が求めている機械換気ではなく、温度差や風圧を利用する自然換気を採用せざるを得ない。
そうすることは、住む人に快適をかなり犠牲にしてもらうということになるから、上質な住み心地を求める人にとっては好ましいことではない。
そこで、「ランニングコストが高がかりになっても住み心地が良いほうがいい」と言うと、国家的、いや、地球的見地から非難されかねない。
すでに、「住み心地」はぜいたくだという意見すら聞こえるようになっているのだから。
 
いまや「地球温暖化防止のために」というスローガンは、「御国のために」と似た様相すら見せ始めている。
しかし、現場をよく観察してみよう。
大量生産販売をさらに有利に推し進めようとする造り手たちは、スローガンを高々と掲げながら、それとは正反対の家造りを競い合っていることに気づくはずだ。
スローガンを掲げるものは、往々にして隠された意図を忍ばせているものだ。
つまり、上質な住み心地を約束させられるのは困るので、客の関心をスローガンに引きつけようとしているということである。

カテゴリー: 投稿者 :松井


 
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