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2006年12月03日(日)

般若心経

般若心経.jpg
久保田さんが運転する車の中で、ふとしたきっかけから「般若心経」が話題になった。
すると久保田さんが「かんじざいぼさつ ぎょうじんはんにゃはらみつたじ しょうけんごうんかいくう どいっさいくやく しゃりし・・・」と、お経を唱え出した。
「どうしてそんなに諳んじているのですか?」と尋ねると、
「主人を亡くしましたから・・・」と言って沈黙した。
「般若心経についての解説書で、柳沢圭子さんが書かれた『生きて死ぬ智慧』を読んでみたいと思っているのです」
すると久保田さんは、
「私は新井満さんが解説されたものを読んだことがあります。最後が『ばんざい、ばんざい、ばんざい』で終わるのですが、とても分かり易い解説ですよ」と言った。
その話に私はたいへん興味をひかれた。
「その本をぜひ読んでみたいですね。ばんざい、ですか。
実は、おやじの49日の法要の席で、挨拶に立たれた方が『それでは皆さんお立ちください。これから万歳三唱をしましょう』と提案されたのです。
すると会場が一瞬『まさか!』という非難の沈黙に包まれたのですが、私はとっさに立ち上がって『それはすばらしい提案です。みなさん、ご唱和をお願いします』と応じました。
皆さんが戸惑いながら立ち上がりました。最初の「ばんざい」は、ひどく不揃いでしたが、三度目の『ばんざい』は見事に一致しました。そのとたんに、会場に不思議なほどに和やかな気持ちの良い雰囲気が満ち溢れました。
皆さんがすばらしい笑顔になりましてね、とくにおふくろが喜んでくれて『いい供養ができた』と何べんも言ってました。
それでよかったのですね」
私は、あの時の「ばんざい」が心にいつも引っかかっていたのだが、新井満さんの本を読んでさっぱりすることができた。

カテゴリー: 投稿者 :松井


 
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