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2007年03月02日(金)
直線は、悪魔の道具!
大阪市の舞洲ごみ焼却施設のデザインを手がけたことでも知られているオーストリアの画家であり建築家であるフンデルトヴァッサーは、1989年にこのような主張している。
「建築家は、直線と一様で平坦なものを崇拝する。何もかもが、滑らかな表面から滑り落ちる。神さえも滑り落ちる。
というのは、直線には神が宿らないからである。直線は、唯一の非創造的な線である。神の姿のなかに生きる人間のためにならない、唯一の線である。
直線は、悪魔の道具である。
直線を使う者は、人間性の崩壊を助け、促す」と。
(TASCHENより引用)

最近、デザイナーズハウスとかアーバンスタイルと称し、写真のように直線だけで構成される箱形の建物があちこちに建てられている。積水ハウス、旭へーベルも同様だ。
そのほとんどは、安く、早く造って儲けるために考え出されたもののようである。
フンデルトヴァッサーは、「永続する真の価値と、短期的で物質主義的な収益志向の精神性とが、混同されている」と喝破している。
それだけではない。「プレハブ建築は、人間性の終わりを意味する」と断言している。
下の写真の建物はフンデルトヴァッサーの作品である。同じように箱形をしているが直線が見当たらない。つまり、手を掛け、手を尽くさない限りは造れないものなのだ。

ところで、私はフンデルトヴァッサーのこの言葉に衝撃を受けた。
「今日の工業ビルは、箱や容器を積み重ねたような、プレハブ建築である。
(中略)
このような工業ビルで仕事をすれば、創造性はなくなってしまう。そこで働いている人間の魂は、堕落する。生命が宿らない無味乾燥は、あらゆる生命の敵である。」
そこで、事務所を駅前のビルから、木造の手造りの建物に移すことにした。
大地震に遭遇した場合の事業継続の確保が最大の目的ではあるが、社員の魂が常に活性化し、創造性が豊かであることも大切だと考えるからだ。
「いい家」で仕事をすることで、さらに一層「いい家」をつくることの大切さを身をもって知って欲しいのだ。
カテゴリー: 投稿者 :松井









