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2007年03月06日(火)
家づくりの楽しさ
これまでにSさんのことは二度取り上げた。
そのSさんの家が、今日無事にお引渡しすることができた。
昨年の2月7日。
〔久保田さんからの報告である。
2冊の本を読んで、とにかく寒い日に体感したいと予約があったご夫妻が来られました。
奥様はさんざん住宅展示場巡りをしてきているとのことです。
今日は、予報では日中15度ぐらいまで気温が上がるとのことでしたが、5度程度までしか上がらずご夫妻の希望に適う日でした。
ダイニングに入ったご夫妻は唐突に「椅子に上がってもいいですか?」と尋ねました。
私は、何をするのかわからないままに「どうぞ」と答えました。
すると最初にご主人が椅子に上がり、バンザイをしたのです。
そして天井付近をかき混ぜるように腕を振り、
「この家は、天井が暑くならないのですね」と言いました。
代わって奥様が上がり同じ動作を繰り返しながら、
「わが家とまるで違うわ。わが家では頭の上ばかりが暑くて、足元が寒いのですよ。猫も床は嫌がって高いところにいたがります。住宅展示場の家のほとんどは、エアコン暖房をガンガン効かせていて、顔がほてりボーツとして不快になりますね」と言われました。
私が表面温度測定機を取り出して、床、壁、天井の温度を示してさし上げると、
ご夫妻は「まぁ、本当に温度差が無いのですね!」とすごく感心されていました。
それから部屋を回って歩き、水平にも、垂直にもほとんど温度差がないことを確認した後で、
奥様が「あら不思議。この家にいるとお尻が温かくなってきたわ」と言われました。
これまでに多くのお客様に接してきましたが、お尻が温かくなったと言われた人は初めてです。
ご夫妻は共々、「存分に温もりを体感できました。来て良かったです」と言われて帰っていかれました。〕
次が7月13日。
〔「私は、松井さんの本をブックオフで買い求めたのですよ」
今日契約したSさんの奥さんが申し訳なさそうに言われた。
「私が夢中で読んでいると、3人の娘たちが代わる代わる言いました。
“お母さん、いい家を欲しがったって、うちではとても無理よ”と。
でも、築35年以上のわが家は、暑くて、寒くて、湿気とカビがひどいのです。特に北側の和室はカビ臭くて、その部屋で寝ている末の娘はいつも調子が悪いのです。大地震に見舞われたら簡単に潰れてしまいそうですし、なんとしても建替えたかったのです。
70才になった主人と何回も話し合って、マツミの家に住むことを決心しました」
傍らで無口なご主人が大きくうなずかれた。
とつとつと語る奥さんの話には、目が潤んでしまうほどに感慨が込められていた。〕
そして今日。
Sさん一家の「いい家が欲しい!」という願いは見事に実った。
三人の娘たちは、母の会心の笑顔と、無口な父の穏やかな微笑みに接して、両親への感謝の気持ちを新たにするだろう。
猫のレオちゃんは、床に寝そべるのが気持ち良いことを知るだろう。
社員たちは、奥さんが手作りしてくれたパウンドケーキを食べながら、家造りの楽しさを味わっていた。
カテゴリー: 投稿者 :松井









