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2007年05月16日(水)
手間をかければかけるほど

吉祥寺の東急百貨店で開催されている「日本の職人展」を見た。
どうしても買いたくなったものが四つあった。
一つは、山形県米沢市で活躍されている林 久雄の「木のあかり」。
日本古来の匠の技である組子(くみこ)の技法を生かした照明で、素材の青森ヒバが電球の熱によって香りを発散する。
見て、触って、嗅いで癒される逸品だ。
二つは、東京の青山工房のブラシ。
馬の毛を手植えしてあり、ホコリを払うのに最適な曲線に刈り込んである。カシミアを払っても毛の跡がつかないという。持った手触りがなんともいえなくセクシーだ。
三つは、兵庫県三木市にあるビッグマン工作所が製作する大工道具のミニチュア。「豆道楽」と名付けられ、大人の遊び心に存分応えてくれる本物の質感に魅せられた。
最後は、大阪のウイルという会社の「釜焚き石鹸」。
「石鹸の説明を、これだけ熱心に聞いてくれた男性のお客様は初めてです」と、売り子さんが感激してくれた。
もらってきた説明文を読んで感動し、そして実際に顔を洗ってみて、そのすばらしさを納得し、顔を洗うのが楽しみになった。
手作りされるものには、親しみと安らぎを感じる。材料を吟味し、手間をかければかけるほど品質が上がる。
たまたま、「なぜ高くても買ってしまうのか」(ダイヤモンド社)という本を読んでいるのだが、下記の説明の中にその答えを見出すことができる。
***釜焚き製法の3要素***
熟練した職人の焚いた石鹸は「生きた石鹸」と呼ばれます。
「生きた石鹸」作りに欠かすことのできない3要素。
まず1つ目は「技術」です。
釜焚き製法の場合、プロの職人以外の者が材料をかき混ぜても決して石鹸にはなりません。また気候の変化、油脂の具合にもその都度対応しなければなりません。ミスの許されない極限の緊張感は釜焚き製法ならではです。
2つ目の要素は「手間」です。
釜焚き以外の製法の場合、石鹸作りのプロセスは決まっていて、手間をかけたり省いたりすることはできません。釜焚き石鹸の場合、手間をかければかける程石鹸のグレードが上がります。良い石鹸を無限に追求することが出来るのです。
3つ目の要素は「熟成期間」です。
良い石鹸を作る為には人間が手を加えず放っておく時間が必要なのです。釜焚き以外の石鹸にも熟成期間はありますが、石鹸が自ら成長し、ダイナミックに変化する様は釜焚き石鹸ならではです。
カテゴリー: 投稿者 :松井









