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2007年10月06日(土)
世間の見方
工事が追い込み段階に入っている新事務所の前に立っていると、ちょくちょく顔見知りの人に話しかけられる。
「もう間もなく完成ですね。いつからお住まいになるのですか?」
年配の女性は、私の自宅だと決め込んでいた。
昨日は看板の取り付けに立ち会っていたのだが、年配の男性は看板を見ながら大声で言った。
「立派なご自宅ですなー」と。
「いや、事務所なのですよ」
「ああ、事務所を兼ねられるのですね」
「いや、事務所だけです」
「ええっ、これが事務所なのですか?
どう見ても、住まいに見えるんですがね」
またある初老の女性に聞かれた。
「駅前の一等地から、なんでこちらに引っ越してくるのですか?」と。
近くに住むその人からすると、駅前は一等地であり、このあたりは三流に思えるようだ。
それぞれの人の話を聞いていると、世間の見方を教えられているような気がした。
そこで家に帰って女房に聞いてみた。
「私も通るたびに普通の家に思えるわ。どう見ても事務所には見えないですよ。たしかに、世間様からすれば、駅前から撤退したとしか思えないでしょうね」
彼女は、涼しい顔をして世間様の代表であるかのように答えた。
カテゴリー: 投稿者 :松井









