<< 最初の契約 | メイン | ニチアスの耐火性能偽装 >>

2007年10月30日(火)

お客様の励まし

T邸の引渡しが終わった。
Tさんは最初スウェーデンハウスへ行った。概算予算を聞いて尻込みしたという。次いで三井ホームを訪ねた。見た目を重要視していた夫妻にとって、三井ホームの提案はデザインが素敵で魅力的だった。
心中ではほとんど三井ホームと契約しようと決めていたときに、久保田紀子さんの〔さらに「いい家」を求めて〕に出会う。体感ハウスを訪れ、勉強会に参加した。そこではじめて「住み心地」の大切さに気づかされたという。しかし、見た目も大切だ。実際にマツミで造った家を見せてもらうことにした。
久保田さんが案内したのは、Iさんの家。5年前に、久保田さんの自宅を訪ね、住み心地を確認した人だ。
7月の蒸し暑い日に、Iさん夫妻は素足でいたという。
「冬も素足ですよ」と笑いながら。
お医者さんなので、健康に役立つ暮らし方についての説明が実に説得力があった。久保田さんは、ただひたすら聞き役だったそうだ。

Tさんのお嬢さんは、たいへんインテリアセンスに優れていた。夫妻もそうだったが、三人は見栄えということにも大いにこだわった。キッチンセットまわりの家具はすべてオーダーした。ドアノブをはじめあらゆる箇所に、とことん思い入れを込めたので、それらがすべて物語りになっている。
Tさんは言われた。
「設計の川上さんも、監督の加藤さんもさぞかし大変だったと思います。しかし、苦労していただいた分が勉強になり、この家を担当したことで一段と成長してくれたらうれしいです」と。
ご夫妻の目が潤んでいた。
 
その夜、体感ハウスのリクライニングチェアーに座って、
You raise me upを聴いた。
 
落ち込んで、心が、すっかり元気を失っているとき
トラブルに見舞われて、重荷を感じているとき
ここで動かずに、黙って待っているんだ
君が来て、僕の隣でしばらく座ってくれるまで
 
君に励まされれば、僕は山々の上に立つことができる
君に励まされれば、嵐の海を歩くことだってできる
君に支えられているとき、僕は強くなれる
君に励まされれば、僕は自分を越えることができる
(訳:小林誠一)
 
私は、お客様と感動を共にできた夜は、よくこの歌を聴く。
「君」を「お客様」に置き換えて。
社員に励ましを与えてくださるお客様ほどありがたいものはない。
しかし、社員がすっかりしょげ返っているときもある。
そんなとき、「いつかは、家が、お客様の心を温めるだろう」と心の中で慰める。
我々は、精一杯正直に尽くしたのだから。

カテゴリー: 投稿者 :松井


 
PAGE TOP