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2007年12月23日(日)
後悔先に立たず
今年最後の勉強会が終わって、体感ハウスは個別相談するお客様の熱気にあふれた。
勉強会に参加したFさんの奥さんから聞いた話である。
「私の友人が1年ほど前にアーバンスタイルの素敵な家を建てました。ある住宅雑誌に紹介された設計事務所の作品に一目ぼれして頼んだのです。
一階の20帖の吹き抜けのあるリビングには、南と東側に大きな窓があって、西側には縦長の窓がいくつも並んでいて、それは明るくて眺めが良くて気持ちいいのです。
住宅雑誌から取材があって彼女は有頂天でした。ところが最近浮かない顔をしているのです。どうしたのと尋ねると、主人がリフォームしようと言い出していると言うのです。ご主人はリビングが落ち着かない。天気のよい日は明るすぎるだけではなく暑くなってやりきれない。それに夏はエアコンの利きが悪すぎる。冬はエアコンを最強にしても暖かくならない。そこで吹き抜けを塞いだらということで設計の先生に相談すると、透明なアクリル板で一部を塞いでくれたそうです。
子供がいない夫婦はリビングでホームシアターを見るのを楽しみにしていたのですが、音が家中に響き、一緒に見ないときはお互いに音が気になってしまい落ち着かない。最初のうち良かったと思ったことが、1年住んでみたらみんな欠点に思えてきてしまったと嘆いています。
私はその話を聞いていて、松井さんの本を貸してあげたいという思いをやっとこらえました。建ててしまったのですから、いまさら住み心地の大切さに気づいてもどうにもなりませんものね。
先日、久しぶりに寄ったのですが、彼女が怒って言うには、吹き抜けのアクリル板の上にたまるホコリを掃除しようがない。それに吹き抜けの窓は汚れるし、二階のホールから見るとかなり気になる。カーテンがないから夜になるとガラスが黒く見えて落ち着かない、料理の臭いが二階の部屋にこもってしまう、あの設計の先生は生活体験がなさ過ぎる。
住宅雑誌には「夢を叶えた吹き抜けのある素敵なリビング」などと紹介されたけれど実際住んでみたら後悔だらけ。そんな具合で一年前とは大違いの話ばかりに、すっかり気の毒になってしまいました。
勉強会は、とても参考になりました。松井さんと久保田さんのお話を友人に聞かせたら大ショックになりそうです」
住宅雑誌というものは、写真のあるほとんどのページは広告と思っていい。いかにも雑誌社が取材したようになっているが、相応の負担金を払えば喜んで掲載してくれる。
また、「優良工務店」「安心工務店」などというタイトルにも惑わされないことだ。それらは雑誌社が企画を立てて工務店に働きかけ、広告料の支払いに応じたところを掲載しているに過ぎない。だから、構造も断熱の方法もまちまちで、何が優良なのか、何で安心できるのかさっぱり分からない。
勉強会は、マツミで建てるか否かに拘わらず、後悔をしない家づくりの急所を学ぶ場である。だから、一回一回が真剣だ。参加された方々には、絶対に後悔をしてもらいたくない、その一心を熱く込めて今年最後の勉強会を終えた。
カテゴリー: 投稿者 :松井









