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2007年12月28日(金)
大工さんたちとの忘年会
今日で仕事納め。
大工さんたちとの忘年会の日だ。
毎年、この日の大工さんたちの笑顔を見たくて働いている感じがする。
お客様に感謝しつつ、参加した41人にもち代を手渡した。
始まりから終わりまで笑いが絶えない。どの顔にも、この一年、悔いのない仕事を精一杯やったという満足感が溢れていた。
今年の弟子入りは一人だったが、先輩たちから励ましの声が盛んにかけられていた。
小原さんが先輩を代表して体験談を聞かせてくれた。
私が知り合いの材木屋さんに連れられて、高橋親方の家に弟子入りの挨拶に行ったのは20才のときでした。
40歳を過ぎたばかりの親方は、怖い顔をして睨みつけ「本当にやる気があるのか」とボソッと尋ねました。
私が懸命に「はい、あります」と答えると、後は「飲め」、「食え」の二言だけになり、まるでパンを無理して飲み込むようにして緊張に耐えていたのをよく覚えています。
現場で、親方から親しく声を掛けてもらえるようになったのはそれから8年後でした。
親方に女の子が生まれたのです。それをボソッと言ったときの親方は、恥ずかしげで少し顔を赤らめて見えました。
それ以来、親方の気性が見る見る丸みを帯びて、別人のようになりました。
林さんはいいときに弟子入りしたのですよ。
その話に林さんが小さな声で応じた。
「いや、今も変わらずに厳しくしてもらっています」と。
高橋親方は言った。
「甘やかしたのでは本人が気の毒だ。何年修行を重ねても使いものにならないからだよ」と。
その言葉に、周りにいた遠藤、古川の両親方も「まったくそのとおりだ」と深くうなずいていた。
伊東親方が、3年掛けて二級建築士の試験に合格した。伊東さんはこんな挨拶をした。
「試験に合格できたことを報告したときに母親から聞いた話です。17年前に高校を出てマツミの社員に採用していただいたのですが、そのとき挨拶に出向いた母親に、社長が、大学に行かなくても行った以上の人間に育てて見せますと約束してくださったと言うのです。そのとおりだったね、と親が大変喜んでくれました」。
西村親方は、ジャズが大好きだ。
私は、たまたま昨夜キース・ジャレットを聴いていたのでその話をしたところ、西村さんが一番好きなのがジャレットだというのでジャズ談義に花が咲いた。
私は新事務所の建築を思い立ったときから、地下にオーディオルームを設け、バング・アンド・オルフセンのベオラブ5(http://www.bo-ss.jp/134.html)を入れて存分に音楽を聴きたいと願っていたことを話した。
すると西村さんは、「ぜひ聴かせてください」と子供のように目を輝かせた。
会場は、ますます盛り上がっていたが閉めの時間がだいぶオーバーしていたので、残念ながら私は立ち上がった。
「みんな、来年もケガや事故をしないで、いい家を精一杯造ろう!」
その呼び掛けに全員が間髪を入れず「やりましょう!」と応えた。
その声には、住む人の幸せを心から願う者だけが発する迫力が感動的に込められていた。
カテゴリー: 投稿者 :松井









