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2008年02月02日(土)
棟梁の背中

T邸の引き渡しが無事終わった。
Tさんの奥さんは、大工、職人の働かせ方が上手な方だ。
へそが曲がったら梃子でも動かせないと評判の遠藤棟梁が、喜々として働いていた。あちこちに棟梁自慢の納まりや工夫が見られる。
途中弟子の中道さんは交通事故でひどいムチ打ちになるアクシデントに見舞われた。現場へ出ても体調が悪く、思うように働けない。いらだつ日々が続く。しかし、棟梁は何も言わず、ひたすらお客様あっての仕事、仕事があっての自分という背中を黙々と見せ続けていたという。
「私にとって、どんな名医の治療よりも、棟梁のあの背中を見つめることが一番効きました」と中道さんは述懐していた。彼は急速に元気を取り戻し、見事な働きをした。
Tさんの奥さんは、その師弟の厳しい愛と信頼の絆を、感動のまなざしで見つめていたようだ。
カテゴリー: 投稿者 :松井









