<< 国立新美術館 | メイン | 吉建ホームの講演会 >>
2008年05月22日(木)
デザインが浪費する税金
新国立劇場の近くでK邸の地鎮祭が行われた。
不思議なもので、このところ仏式が連続した。
5回の荒行に耐えたという住職が打ち鳴らす木釼(ぼっけん)の響きは、あまりにも激しく気迫があり、
「いい家を、魂を込めて造れ!」
と迫ってくる感じがしてならなかった。

国立新美術館について、昨日のブログに間違いがあると設計部から意見があった。ルーバーは、固定式で日除けのためのものであるとのこと。
ルーバーのガラスには、水玉模様のエッチング加工がされていて、それが光を拡散することで内部に届く光の量を増やす効果を生んでいるそうだ。
夏、冬ともに100%ルーバーを介して内部に光が入るように設計されたが、冬の西日は多少ストレートに入ってしまうという。
では、掃除をどのようにするのだろうか?
私の質問に、女性設計士の長谷川が答えた。
「私はオープンした日に見学に行ったのですが、同じ疑問を感じたので調べました。
外部の垂直面のガラスは、自動掃除ロボットがサッシ枠に取り付けられているレールで移動して行い、内部のガラスは、キャットウォークを利用して同じく人が行うそうです。
問題のルーバーは、宙吊りされたゴンドラに乗ってこれも人が行うということでした。
水平なのだから、さぞかし埃も積もるだろう、酸性雨の影響も受けるだろう。
そこで私は年間の掃除にかかる費用について質問した。
長谷川は、「そうでした。それを調べるのをうっかりしていました。早速調べてみます」とのことだった。
返事は、どんな内容になるのだろう?
都庁舎もそうだが、世界的に有名な建築家の建物の多くはデザイン優先であり、掃除やメンテナンスのことがあまり考えられていない。曲線を多用するガラスカーテンウォールの建物は、特にそうだ。
CO2排出量と同様に、そのために余分に必要となる費用について、国民はもっと関心を払ってよいのではなかろうか。
カテゴリー: 投稿者 :松井









