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2008年05月29日(木)

雨の日に窓を開ける?

空気線図 梅雨の空気.jpg

(湿り空気線図:一番右側が水蒸気分圧、次が絶対湿度。青線が外部、赤線が内部空気を表示)
肌寒い雨の日だったが、事務所内部はパソコンやコピー機の放熱でやや暑く感じたので窓開け換気をしていた。
今日のような日に窓を開けると、湿気がどんどん入ってきて室内がじめじめしてしまうと思いがちだが、実はそうはならず換気に適した状況なのだ。
その理由はこうである。
内部:温度26.1℃、湿度45%、水蒸気分圧は11(mmHg以下同じ)。
外部:温度15.3℃、湿度70%、水蒸気分圧は9。
 
水蒸気(湿気)は、圧力の高い方から低い方へ移動し、温度も高い方から低い方へ移動するからだ。
そこで窓を開ければ、外部の冷気を室内に取り込み、逆に室内の熱と湿気を外へ放出できる。エアコンをつけたのと同じ快適さが得られるのだ。
梅雨の時期でも、窓開け換気をした方が気持ちよい時があるのはこのせいである。注意していただきたいのは、一日中が窓開け換気に適した状態であることは稀である。内と外との温度と湿度を計って、湿り空気線図で判断しなければならない。
それはあまりにも面倒なので、窓(ダンパーも同様)を閉めて、換気装置を正常に働かせておくことをお勧めしたい。第三種換気の場合に、壁の吸入口から空気を入れ込んでも室内の湿度が高くならないのは、梅雨時の水蒸気分圧の差が少ないせいである。
 
では、夏の日でシュミレーションしてみるとどうなるだろうか?
外部:温度30℃、湿度80%の場合、水蒸気分圧は25。
内部:温度25℃、湿度50%の場合、水蒸気分圧は11。
空気線図 夏の空気.jpg
この状態で窓を開けると、外部から内部へ湿度、温度ともにどっと流れ込んできて室内は暑く、湿気っぽくなってしまう。こういう日は、窓もダンパーも閉め、エアコンを適度に使用した方がはるかに省エネで過ごしやすくなる。

マツミでは、事務所と体感ハウスの窓(ダンパーも同じ)を開けるか、閉めるかの判断は、水蒸気分圧によって判断するように心がけている。
しかし、一番配慮しているのは土埃や黄砂の侵入だ。たとえ空気が快適であっても、室内がザラザラになるのは困るからだ。
 
ちなみに言うならば、ソーラーサーキットのナビゲーションシステムは、水蒸気分圧をまったく考慮していない。したがって、夏の住み心地にとってプラスに作用する場合は極めて稀にしかない。
エアコンを用いるとエネルギー浪費状態となり、CO2排出削減という時代の要請に背を向けたシステムである。

カテゴリー: 投稿者 :松井


 
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