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2008年10月22日(水)

14代引き継がれる家造り

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今日は現場を7ヵ所回って、5時半に世田谷区北沢のS邸の上棟現場に着いた。
すでに片付けが終わり、中で社長が構造についての説明をしていた。
Sさんは、手短に挨拶された後で、一升瓶を手に取られた。
「これは、『一四代』という名のお酒です。ぜひ、松井さんに味わっていただきたいのです」
それを見て、久保田さんがすかさず言った。
「うワーッ、すごいですね!『一四代』は、三本の指に入ると言われている銘酒ですね」と。
山形県村山市にある高木酒造が、創業以来一貫してうまい酒を造ろうと積み重ねた苦労が、14代目にして花開いたものだという。
Sさんから手渡された一升瓶には、その感慨が重く込められていた。

「一四代・・・」
私は、想像して軽いめまいを覚えた。
一四代にわたって、後継者が絶えない仕事とは、いかなるものなのか。
ひとりで味わいながら、おのれの場合を想像してみた。
三代目までは想像できるが、その先はできない。
私は、頭を思いっきり強く殴られた思いがした。
「お前の家造りは、たかだか三代の仕事にすぎないのか!」
増長するでないぞ!
お客様方の、声なき声が聞こえてきた。
やがて、酒のうまさが想像力を鈍らせ、ほろ酔いの頭の中に浮かんだのは、本の中で私が一番大切にしている言葉だった。

こだわりを大切にする人がいる。
それに応えることを喜びとする人がいる。
より「いい家」を求める人がいる。
それに正直に最善を尽くして応える人がいる。
本物にこだわる人同志がある日出会って、
感動し合える家づくりをしたいと願う。

カテゴリー: 投稿者 :松井


 
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