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2008年11月15日(土)

西方里見氏の換気に関する考え方

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体感ハウスに来られたお客様が、一通り説明を受けた後でバックから一冊の本を取り出した。
その本は、西方里見著「外断熱が危ない!」だった。数十ヶ所に付箋が付けられ、いたるところに赤線が引かれていた。
「新換気SA−SHEの家は、第一種換気装置ですね。西方さんは、札幌以西ではセントラル方式の第三種が良いと書かれています。その理由は、給気のダクト内の掃除ができない、フィルターや熱交換素子の清掃もほとんど行われていない。だから、フィルターが最初からついていなくて外からの空気の供給にダクトを必要としない第三種換気装置が良いと。
しかし、松井さんの方式は、西方さんが指摘している第一種の問題点をすべて解決したものなのですね。西方さんが知ったら驚くでしょうね」

「私も西方さんと同じ考えでやってきたのですが、第三種換気の問題点が気になって仕方がありませんでした。
つまり、冷気や熱気、騒音、土埃などが給気口から入ってくることです。私の自宅も第三種なので、夜寝るときにいつも解決策を考えていました。給気口に空気抵抗の小さいフィルターをいろいろと試したり、音と冷気が減少する工夫がされたフードを開発するとか。
それらに似たものは市販されているのですが、試してみるとどれも満足できません。
となると、第一種を採用したくなるのですが、私も西方さんと同じに危惧を抱いていました。特にダクトについて東京では、高度制限、道路斜線、北側斜線という具合に、天井のふところを狭くせざるを得ない制約があります。つまり、空気抵抗を小さくして、点検と清掃ができるようなダクトの配管が困難なのです。
ダクト内汚染は、心配するほどのことはないという意見もありますが、そう言い切るだけの根拠も実証もありません。
それと、省エネルギーという点で、第三種換気は時代の要請に適っていませんから、第一種全熱交換へ移行せざるを得なくなりました。
住宅業界においては、換気は断熱の方法よりも厄介なのでブラックボックスに入れておくのが無難だという暗黙のコンセンサスがあります。しかし、それは非科学的であり、不正直です。
最低限、ダクトの維持管理に関しては造る側が全責任を負えるシステムが必要です。そして、フィルターの維持管理はお客様の責任ですよと、はっきり言えるように設計施工することが大切です。
そこで、試行錯誤を繰り返して「新換気システム=CS−HVS」を開発しました。
 
先ほど、新換気「SA−SHEの家」について説明をさせていただきましたが、私は、お客様に説明を行うたびに、これは正しいやり方だと納得を深めています」
「たしかに、松井さんの説明には納得させられました。換気の大切さがよく分かりました」
お客様は、〔「いい家」が欲しい。〕の改訂4版を読まれていた。そこで、昨日届いたばかりの二刷をプレゼントし、西方さんの本を借りることにした。
お客様の関心がどのようなところにあるのか、たいへん興味を覚えたからだ。

カテゴリー: 投稿者 :松井


 
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