涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

5つ星住宅?

投稿日:2016年3月22日

省エネ表示制度が4月からスタートする。

第三者認証ラベル「BERS(ベルス)」というものができて、家の性能のランクを星の数で表示する。これまでにも、省エネラベルはあったが、もっと積極的にランク付けをすることで、省エネを競わせようとするものである。


5つ星が最高とされるようだが、レストランやホテルの星の数とは違って、主に断熱性能を数値で比べるので信頼性は高いと言われている。

国の基準は、全体の底上げを狙っているのだから、5つ星は最低レベルであって、7つ星ぐらいを目指す心構えが大事だと息巻く工務店もある。


5つ星が当たり前となると、住宅業界がしゃかりきに競い合ってきた「差別化」が意味をなさなくなる。差別化にエネルギーを注ぐよりも、5つ星の認証さえ得られればいいとなるに違いない。どれもこれもが、「スマートハウス」と同様に、「5つ星住宅」となるのは時間の問題だ。

デザインは共通しており、屋根が見えず、やたらと窓が大きい箱型だ。

量産住宅にとって、これほどの追い風はない。

勝負は、コマーシャルだ。性能という数値を一家の幸せという雰囲気に描きかえる映像の上手いものが勝つことになるのは間違いなかろう。


住宅の根源的な価値は、住み心地である。

住んでみて、「5つ星って、いったいどんな価値なのだろう?」と嘆く前に、星の数は、住み心地を評価するものではないことを知っておくことが大事である。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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