涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

「涼温な家」+「ゼロエネ」

投稿日:2016年5月11日

まもなく、「ゼロエネハウス」が花盛りを迎えようとしている。

国は、2020年には標準化するというので、メーカー側は儲けのチャンス到来と浮足立っているが、一般消費者はクールのようだ。

そこで国は、補助金を振りまいて関心を呼ぼうと躍起だ。なんとかして「ゼロエネハウス」をブランド化し、ステータスな家なのだとイメージアップを図ろうとしている。


ネットで検索してみると、バスに乗り遅れまいとほとんどのメーカーが○○の「ゼロエネハウス」と謳い合っている。

しかし、その内容は似たり寄ったりで違いが分からない。


そもそも「ゼロエネハウス」は、光熱費の削減に役立つことだけは分かるが、その他の便益(ベネフィット)が不明確だ。

地球に優しい、CO2削減に役立つと言われてもピンと来る人は少ないだろう。便益によほど魅力がないと、太陽光発電などの設備費用を負担してのことなのだから税負担が増えたのと同じ印象になりかねない。


過日、社長を交え設計士たちと話し合った。

「涼温な家」は、一次エネルギー消費量が基準よりも20%少ない。だから、冷暖房・換気に要するエネルギーを太陽光発電で賄うには3キロワットの発電で間に合う。

その程度の発電量でよいとなると、屋根の形状にこだわることがないから、いっそ標準にしてしまうのがいいのではないか、と社長から提案があり、白熱の議論になった。

反対意見の中に、次のようなものがあった。


太陽光発電や各種の省エネ設備は、料理のトッピングのようなもので、それらが安くて性能が良くても、所詮はトッピングでしかない。

住み心地いちばんの家に、お客様が望みもしないのにトッピングを標準化するのは反対だ。


私の考えは、「涼温な家」の価値に影響することがないのだから、あえて国の方針に逆らうことはない。他社は、「ゼロエネ」だけだが、マツミは「涼温な家」+「ゼロエネ」、つまり「住み心地」という絶対的な魅力を持っている。

屋根の美と安全・安心を追求しつつ、「ゼロエネ」を標準化されたい。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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