涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

「庶民に響く大義」

投稿日:2016年4月25日

今朝の日経「経営の視点」は、「庶民に響く大義」出せるか、だった。

首相の諮問機関が、消費喚起のため一大「官製セール」の狼煙を上げようとしているというのだ。そのためには大義が必要だというのである。


夜、9時半に散歩した。

過日も書いたとおり、住宅街は暗いままである。ほとんどの家が門灯も玄関灯もつけず、一見すると留守のように見えるのだが、よく見ると一部屋から明かりが漏れている。

大きさからして4LDKはある家が、灯火管制下にあるようにひっそりしている。

省エネだ、CO2削減だという大義に、庶民はすっかり萎縮して節電生活に徹してしまっているとしか思えない。


その一方で、スーパーや自動販売機は、3.11以前よりもはるかに明るさを増している。その眩さはサングラスが欲しいほどであり、電力の浪費としか思えない。


国は、2020年には「ゼロエネ住宅」を標準化するという。そのために、一次エネルギー消費に基準を設け、太陽光発電をするなら容易にゼロエネを達成できるようにした。ここにある大義は、CO2削減だ。

しかしEUは、ゼロカーボンは経済を委縮させかねないとその実施を見送った。


熊本地震が拡大し、原発の運転が停止になると、節電が強要される事態になりかねない。そうなると、住宅街はますます暗くなり、消費はより一層委縮するだろう。

太陽光発電で創エネというと、聞こえはいいが、だれもが創エネの範囲内で暮らそうとなったのでは、電力の消費が落ち込む。その状態が不景気というものなのではなかろうか。


消費を喚起したいなら、庶民が玄関まわりを明るくしたくなるような大義をこそ提唱すべきだ。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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