涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

雨漏り続発

投稿日:2015年11月14日

「総事業費103億円をかけて2010年3月に竣工した立川市役所新庁舎で、雨漏りが立て続けに発生し、問題となっている」と、12日の読売が報じていた。

続きを読むと、どこの家にも発生する可能性が十分あると心配される。


「耐久性や環境に配慮した『100年建築』をうたっており、屋上には約360枚の太陽光パネルや雨水をトイレに利用する装置などが設置されている。

市総務課によると、竣工間もない11年春の大雪の際、最初の雨漏りが起きた。太陽光パネル周辺の防水工事が不十分で、太陽光パネルの隙間に積もった雪の雪解け水があふれ、吹き抜けの天井から1階ロビーまで水が滴り落ちた。」


住宅業界では、もっと美辞麗句をうたい上げている。

「長期優良住宅」とか「認定低炭素住宅」「セロエネ住宅」などなど。

そして屋根には、一枚でも多く太陽光パネルを載せる競争が盛んだ。

施工不良による雨漏りの被害は、あちこちから聞こえてくる。地中の杭と同じように、屋根の上にはなかなか監督の目が届かない。業者というか、工事人任せが当たり前だ。


過日、工事中の現場の屋根の上でヘルメットを被らずパネルの設置作業をしている人を見た。

職人とはとても思えない。省エネ・創エネを最優先にする国の政策の追い風にのって、施工業者は人手不足に悩んでいる。防水の専門業者を省いて、ヘルメットを被るという安全の基本すら守れないパネルの取り付け工事人が、すべてをやってしまう。

雨漏りが起こっても何ら不思議ではない。


雨漏りは、原因を徹底的に究明してから修繕しないことには、解決にならない場合が多い。にもかかわらず、極めて安易にコーキングしてしまう。隙間封じ、つまりコーキングには、技術と経験と良心が必要だ。

「安く、早く、簡単に」をモットーとする大量生産販売の家づくりや、派手な宣伝をしているリフォーム業者には、それらを期待するのはとても無理なのだ。


もう数年もすると、「創エネ・ゼロエネ住宅 雨漏り続発」というニュースが頻発すると危惧するのは、私ばかりなのだろうか。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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