涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

ロボットが造る家

投稿日:2015年10月13日

新・体感モデルハウスの工事は順調だ。

今から17年前に入社した安部友朗(39)が棟梁となり、3年前に入社した榎本・円成(ともに22)、そして今年入社した川口(20)の3人の弟子を仕込みながら進めている。

平均年齢は、25歳代という若さである。


組立工は増えているが、大工が減る一方だという嘆きがあちこちで聞かれる。基礎・屋根・板金といった技術と経験が絶対に必要な職種においても熟練工不足が目立ってきている。大手ハウスメーカーの中には、それらのすべてを組み立て方式にするところも現れている。某鉄骨造のメーカーは、屋根までも工場生産してクレーンで吊り上げるようになった。


「工場でロボットが造るのですから、1ミリの狂いもなく、雨漏りの心配はまったくありません。工期は短縮できますし、いいこと尽くしです」と、営業マンは言うそうだ。

過日、現場でこの話が話題になった。

「3年もすると、鉄骨系プレハブの家づくりの主役はロボットになっているかもしれない」

私がそう話すと、平成トリオは自分たちの将来が想像できないようで、戸惑った表情になった。


「となればだ。あなた方のように、家を造れる大工の値打ちがぐんと増すことになる。世の中には、ロボットが造る家には住みたくない、大工さんの手、職人さんの手によって造られる家に住みたいと願うお客様が必ずいるのだよ。

いつの時代になっても、いや、『いい家が欲しい』という願いは永遠のものだからね」


「私もそう思います」

親方が力強く相槌を打つと、平成トリオの表情がパッと明るくなった。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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