涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

男が造る家

投稿日:2015年5月31日

「さらに『いい家』を求めて」(ごま書房新社)の著者である久保田紀子さんは、「男が造る家」の項で嘆いている。

「こうして長年の間、主婦は男の発想で造られた家に、暮らしを合わせる努力をさせられ続けてきた。もともとこの国の主婦には、我慢とあきらめの住宅観が根付いているうえに、どんな家に住もうとも、住み心地を良くするのは主婦の腕の見せ所とされてきたからだ。

悲しむべきことに、不快で危険な温度差、カビやダニ、うんざりする結露、寒さや冷え、湿気や暑さ、臭い、外部からの音や土埃に悩まされながら、主婦は我慢し続けてきたのだ」。


今日、午後から契約されたOさんとは、まったくの初対面だった。というのは、勉強会には奥さんしか参加されていないからだ。

Oさんは、大学の同窓であった友人の設計士と話を進めていたそうだ。久保田さんの本を読んだ奥さんは、「男が造る家」ではなく「主婦が楽しくなる家」を建てたいと強く願い、勉強会で学んだことに基づいてご主人を説得したという。

それを聞いていた大学2年になる娘さんが奥さんの説明に納得して味方に付いた。

「2対1では敵いませんでした」

Oさんは、苦笑しながら話された。

「妻の説明を聞いて、なるほど、と思ったところを友人に問い質してみると、返事があいまいで納得できなくなりました。断熱・換気となるとまるで自信がないようでした。そこにいくと、妻の話は、いちいちもっともなのです」

傍らで、奥さんと娘さんがうれしそうに微笑んでいた。


午前中に契約されたIさんが言われた。

「勉強会に参加した日は、あいにくと暖かな日で、寒がりな私には体感的には良さが分からなかったのですが、お三人の話を聞いて迷いが吹っ切れ、マツミさんしかないと夫婦で意見が一致しました」。


5月としては最高気温となった今日の勉強会には、赤ちゃん連れのお客様が3組いらした。

一組の方は、夫婦で代わる代わる抱っこして、はじめから終わりまでとても熱心に聞いてくださった。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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