涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

空気を吸いに体感ハウスへ

投稿日:2015年4月7日

今日は冬に逆戻りしたように寒い。そんな中、60代の女性が横浜に体感にいらした。

玄関に入るとしばしそこで立ち止まり、家を全身で味わうかのように目を閉じられた。しばらくして、「なるほど、こんな感じなのですね」と微笑まれた。


その方の話は興味深いものだった。

「最近、主人と終の棲家について話し合う時間が増えました。

それというのも、同居している90歳になる義母の動きが、やがては自分たちも通る道なのでしょうが、いろいろと心配なところが多くなってきましてね。

年取ると、寒さ暑さに鈍感になると言われていますが、義母は逆に敏感になってきている感じがします。

ですから、ここ数年は寝室、リビングに施した床暖房を24時間つけっぱなしという日がほとんどです。夏は熱中症に気を付けてエアコンを多目に使うのですが、風が大嫌いなものですから使用にとても気を使います。


わが家は築30年の大手ハウスメーカーの軽量鉄骨の家です。

当時は若かったので、建築条件付きで融資も世話してくれるというので即決でした。

でも、こうまで住み心地が悪いとは知りませんでした。年々住み心地が悪くなっていて、それだけでなく、6年前に近くを通る幹線道路が拡張になって以来、騒音や排気ガスが増えたようで、私は喘息になり、主人も咳き込むようになりました。空気清浄機が寝室では手放せない生活です。


そこで終の棲家は、どこか環境の良い立地のマンションにしようという主人の意見でまとまりかけていたときに、図書館で目に止まったのが「涼温な家」でした。

すばらしい家があるのだと教えられ、続いて「だから『いい家』を建てる。」と「さらに『いい家』を求めて」も読み切りました。

そして気付かされたことは、家の中の空気についてもっと関心を持つべきだということです。

そこで実際にその空気を吸いたくて来たわけです」

女性は帰り際にも、大きく深呼吸をして、

「なんと表現したらいいのかしら。このやわらかい空気の感じ。暖かさに押しつけがましさがなく、家中がほんわりと暖かい。床暖房をしていないのに、床がちょうどよい暖かさ。

家中に温度差がないって、こんな感じなのですね。これならどこへでも動けます。我が家は床 暖房をしながら炬燵をしているのですけど、そうすると本当に動きませんものね。この空気なら大丈夫、勉強会には、主人と一緒に参加します」と言い残して帰って行かれた。

                      久保田紀子


  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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