涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

初任給

投稿日:2015年4月24日

本日、東京店に栃木県から体感に来られたご夫婦がいらした。

「新『いい家』が欲しい。」と「涼温な家」を読まれて、とにかく体感に行こうと思い立たれたという。


現在住んでいる家は築50年。東関東大震災のときは、震度6だったそうだ。

瓦屋根は大きな被害を受けたが、修繕が間に合わず、いまだに応急処置のトタン屋根で我慢しているとのこと。

体感し終わって、温厚そうなご主人が話された。

「今住んでいる家は住み心地なんてあったものではないのです。

冬は寒いし、夏は暑いし。冬場の最低気温がマイナス10度ぐらいまで下がる日には、こたつに入り、石油ストーブを3台焚いてもさして暖まりません。

本を読んで、まさに目からうろこが落ちるような感じで、ホントにこんな家があるのなら、ぜひとも住みたいと思ったのです。

こうして実際に体感してみて、空気の気持ちよさは格別でした。真冬にもう一度来させていただいてぜひとも暖かさを体感したいです。

でも残念なことに、栃木県には「いい家をつくる会」の会員さんがいないのですね。

冬に、暖かさも気にいって、建ててくださる工務店がないとなったら、すごく残念です。

冬までになんとかなりませんか?」

ご夫妻の表情は、真剣そのものだった。


この話を、今夜給料をもらいに来た社員大工たちに話した。

すると、平成生まれで3年組の榎本・円成が「我々が泊まり込みで建てに行きますよ。少しは余分に工期がかかるとは思いますが絶対やり遂げてみせます」と、これまた真剣そのものの顔で言った。

2年生の深沢が「僕も行かせてください」と続いた。

今年、大工志望で入社した川口と、現場監督志望の山口が、先輩たちの頼もしい発言に感動していた。


今日は二人にとって、生まれて初めての給料日だった。

居合わせた先輩たちから祝福されながら、社長から初任給を受け取る姿は、緊張のあまりまるでロボットのようにぎこちなかった。

だが、3年後には、きっと先輩たちに追いつき、追い越しているに違いない。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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