涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

「涼温な家」での一人暮らし

投稿日:2015年3月13日

松井修三著「涼温な家」の終章は、「家に何を求めるのか?」である。

「涼温な家」づくりの原点として、このようなことが書かれている。


<ある上棟式の挨拶で、施主で53歳になられる女性の方がこう語られました。

「ここには両親が建てた家がありました。私が幼いころから家族と共に過ごした思い出がたくさん詰まった家です。建て替えるのには躊躇する思いがありました。5年前に父を失い、3年前に母が亡くなり、その年の冬は心身ともにひとしお寒く感じたのです。一人になった寂しさもあったのでしょう。このまま寒さに耐えながら生きていくのは辛すぎる。これからの人生は、なんとしても暖かい家で暮らしたいと思い、建て替えを決断しました。『涼温な家』は、きっと私を励まし支えていってくれることでしょう」。


私は、とても感動しました。

というのは、70歳を過ぎた頃から、ふと、連れ合いに先立たれ愛犬もいなくなって一人で暮らす自分の姿を想像することが増えたからです。

この方の願いは、私の願いでもあったのです。

寒い家には絶対に住みたくない、終の棲家はなんとしても、あったかーい家にしたい。蒸し暑い家も嫌であり、カビ臭く、魚の焼く臭いがいつまでも消えない家も嫌です。これらの思いが、「涼温な家」づくりの原点なのです。>


過日、施主であるHさんが横浜体感ハウスに立ち寄られ、満面の笑みで話してくださった。

「『涼温な家』に紹介したいと打診されたとき、正直に言うならためらいがありました。なにせまだ住んでいなかったのですから。でも、いまは喜んで証言したいです。

梅雨と夏は快適そのものでした。そして初めての冬を迎えました」と言って、テーブルの上にある本をめくられた。

ここ(204ページ)に書いてあるとおりです。


<好みの暖かさと涼しさが感じられ、空気が気持ちよい家に住むと気分が高揚します。そのような家には、老若男女を問わず心を癒し楽しませてくれる力が宿っています。

ところがこれとは反対に、寒くて暑くて、かび臭くて、陰気くさい家もあります。そんな家に住んでいると、眉間にしわが寄ってばかりで気持ちが暗くなり、愚痴が増え、何事にも消極的になり、体調を崩しやすくなるものです。

「涼温な家」は、みなさんにとって生活の喜びとなり、老後一番の頼りとなります。お年寄りが元気になったと、具体的な行動の様子を添えて報告してくださるお客様が増えています。

これから家を建てる人は、老後を想像し、家と自分との関係、言い換えますと「家に何を求めるのか」を真剣に考えるべきです。近い将来、一人暮らしの世帯は、全世帯の40%近くにもなると推定されているのです」 >


そして言われた。

「久保田さんは、よく分かっていらっしゃるでしょうが、暖かな家に暮らすと一人でも淋しさを感じませんね。洗濯物を室内干しして、気持ちよく乾くとそれだけでも幸せを感じるし、スリッパをどこかで脱いでしまって、あら素足で歩いていると気付いて一人笑いしたり、あっちこっちとちょっとした用事で動くことすら楽しく感じます。

大嫌いなエアコンの風を感じないで、家中で涼しく、暖かく暮らせるのですから。『涼温換気』のフィルターの掃除も、すっかり慣れて、汚れ具合を見るのが楽しみにさえなりましたよ。

遺影に向かって手を合わせると、母も父もよかったねとほほ笑んでくれています」。

                      久保田紀子

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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