涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

自分だけの桜

投稿日:2015年3月31日

自宅から東に向かって約1万歩で、桜の名所である小金井公園にたどり着く。だが未だ一度しか行ったことがない。今頃は、都内のあちこちから多数の見物客が押し寄せてお祭り騒ぎになるからだ。

ところが、西に向かって3千歩行くと、地元の人にもあまり知られていない名所に行ける。案の定、今年も人影がごくまばらでしかなかった。

静かに、自分だけの桜を思う存分鑑賞するという、最高の贅沢ができる。よく見つめてみると、桜の花は人の表情に似て、ご機嫌よく微笑んでいるグループが多いのだが、「おい、大丈夫か?」と声を掛けたくなるほど塞いでいる一団もある。赤色が強い午後4時頃の日差しをまともに受けても、白く輝く花もある。

ふと道路の向かい側を見ると、20代と思しき女性が、リクルートスーツに身を包み、バックを小脇に抱えたまま熱心にスマホで撮影していた。その姿には惹かれるものを感じた。彼女も、自分だけの桜に今年も会いに来た様子だ。


私は、今朝からずっと考え事をしていた。それは明日二人の新入社員を迎えるに当たって、どんな言葉をかけたらよいものか迷っていたのだ。

彼女は、入社して何年目なのだろう?

3年は過ぎたのだろうか?

入社した時に、経営者からどんな言葉を聞かされたのだろうか?


近寄ってみると、桜の花を見上げる頬はピンク色に染まって、肌にも目にも輝きがあり、仕事に打ち込んでいる様子が感じられた。その瞬間、明日の言葉が決まった。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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