涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

増え続ける寝たきり高齢者

投稿日:2015年2月5日

あるお客様から相談を受けた。

過日、実家へ行ったら両親がこたつで丸まって暮らしていたそうだ。

その姿を見ていて、これでは、松井さんが勉強会で言われていたように、健康寿命をあっという間に短くしてしまうに違いないと実感した。

親の家を建て替えて、一緒に住む計画なのでのんびり考えていたが、1年でも早く実行すべきだ。11月までに完成してもらえるだろうかという相談だった。


高齢化というのは、行動の加速度を失うことだとも言える。

思い立っても、すぐに動けない。寒さは、とくに加速度を失わせる。室温が10度前後しかないと、本音を言えばトイレ以外は動きたくなくなってしまうだろう。

省エネのためにと、こたつを薦める学者もいる。しかし、私は反対だ。情緒的にこたつは癒しとなることは十分承知している。

でも、高齢者はこたつを止めるべきだと思う。

家の中はどこと言わず21度前後に維持し、椅子とソファーの暮らしにする。すると驚くほど加速度が増すようになるものだ。毎日、家の中だけで3千歩動くことが容易になる。寝室を2階にすれば、階段を5往復するのも簡単だ。1回は必要で、3回は物忘れで、もう1回は運動のため。

さらに散歩を30分すれば、健康維持に役立つとされる一日の運動量は十分であろう。

寿命は天の定めであるが、健康寿命は暮らし方によって大きく左右されるに違いない。介護・医療費の削減のためにも、「涼温な家」で暖かく暮らしていただきたい。空気が気持ちいいと、人は動きたくなるものなのだ。

2025年には200万人になると予想されている「寝たきり高齢者」にはなりたくない。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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