涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

「通風は、万病の元」

投稿日:2015年1月27日

「通気と換気とは、どこが違うのですか?」

過日の勉強会で年配の女性から受けた質問である。私は、とっさに「タニアのドイツ式部屋づくり」(門倉多仁亜著/(ソフトバンク クリエイティブ株式会社 発行)を思い出した。著者はドイツに生まれ、ドイツ人の母に育てられた。

その一節である。


<ドイツの家の朝は換気からはじまります。どんなに寒くても、必ず窓を開けて空気を入れ替えます。このときに注意するのは、人は通気を避けなければならないということ。窓を開けたら、外から入ってくる空気が直接当たらない部屋に移動します。そして、空気の入れ替えが終わったら元の部屋に戻るのです。

ドイツでは、通気のある場所にいることは非常に危険と考えられており、子供のころから「通気は万病の元」と教わります。いつでもどこでもドイツ人は敏感に通気を感じ取り、レストランやカフェで通気のあるテーブルに通されれば、すぐに申し出て場所を移してもらいます。>


ドイツでは、通風が「万病の元」として嫌われているというのに、日本では「健康の元」とばかりに設計に取り込むハウスメーカーや建築家が多い。

私は、エアコンの風もまた「万病の元」と感じて避けてきた。拙著「涼温な家」(三省堂書店・現在3刷が最新)の副題は、「エアコンの風が嫌いな人のために」となっている。

「涼温な家」にいったん暮らすと、二度と、部屋の中でエアコンをつける暮らしには戻りたくないと思われるに違いない。

120坪の広さがある東京事務所は、明日は今日よりも10度近くも寒くなるというのに、天井カセットエアコンを撤去する。これでルームエアコンは1台もなくなる。体感ハウスは、すでにすべて撤去した。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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