涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

パンクしたタイヤで快適なドライブを?

投稿日:2014年11月7日

今日の日経夕刊の意見広告「11月9日は換気の日は、「いい空気から生まれる快適な暮らし 健康的で効果的な換気を考える」と題して、「換気不足が起こす様々な影響」を挙げ、「よい室内環境をつくるために」と解説があった。引用は省略しても<私の考え>をお読みいただきたい。


「換気不足が起こす様々な影響」(一部引用)

「換気を怠ると、汚れた空気が室内に滞留してしまう。シックハウス症候群以外でも、室内で火器を使用した際に一酸化炭素中毒を起こすケースもある。また室内に舞うほこり、雑菌、結露による湿気やカビ、ダニの発生なども、様々な病気を誘発し健康へ影響を及ぼす恐れがある。では、効果的な換気を行うにはどうすればよいか。


「よい室内空気環境をつくるために」(一部引用)

換気の主な効果として、除湿、除塵、室温調整、脱臭などが挙げられる。効果的な換気を行う際の基本は、空気の入り口(給気)と出口(排気)をきちんと設定し、空気の通り道をつくること。空気の流れを考え、空気のよどむ場所を減らすことにより、しんせんな空気が家全体に行き渡る(中略)。

これからの季節、寒さが増してくると冷たい空気を部屋に入れることを敬遠しがちになる。しかし部屋の中にいるだけでも二酸化炭素(CO2)や湿気は発生する。


さらに記事は続く。

「そこで効果的なのが、排気で逃げる熱エネルギーの約7割を吸収し、外気を室温に近づけてから給気する熱交換型換気扇だ。遮音性能にも優れ、居間や寝室、子供部屋などにも適している(中略)。

換気をしっかりと行うことは、家族の健康を保つだけでなく、住まいの健康にもつながる。快適な室内環境をつくるためにも、十分な換気を行い、空気をいつもきれいに保ちたい」と結んでいる。


<私の考え>

この記事をまとめた人は、「機械換気」にはもう二点、極めて重要なポイントがあることに触れていない。

一点は、最近の外気の汚染状況だ。第一種換気を用いるなら、給気の入り口でPM2.5や花粉などを除去できる。もう一点は、フィルターの掃除の大事さだ。これを怠ると、機械換気は「よい室内環境をつくる」には役立たなくなってしまう。換気不足が生ずるし、住人の健康が脅かされることになりかねない。

高気密・高断熱の家づくりは、2020年にはさらにハイレベルに義務化されるのだから、機械換気は必須だ。であるから、今からフィルターの掃除・管理の大事さを徹底して啓蒙しなければならない。

来年の「換気の日」は、「フィルターの掃除の日」に改めるべきだと思う。

でないと、「いい空気から生まれる快適な暮らし」は、まやかしとなりかねない。

「パンクしたタイヤで快適なドライブを」と言うに等しい。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

アーカイブ

2017年
2016年
2015年
2014年
2013年

▲ページの先頭へ