涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

「是が非でも」

投稿日:2014年11月27日

神宮外苑の銀杏並木を見上げていると、サグラダファミリアを連想する人は決して少なくないようだ。今から20年ほど前、初めてバルセロナを訪れて以来、あの巨大でユニークな姿は、脳に色濃くインプットされたままでいる。


今日も、同じ思いで見上げていると、傍らから声がした。

「ああ、そっくりだね。サグラダファミリアを見ているようだ」

振り向くと、60代と思しき夫妻がスマホを片手に掲げながら立っていた。

私は、思わず言っていた。


「私もそう思います。よく似ていますね」

ご主人が気軽に答えられた。

「私たちは、実際にはまだ一度も見ていないのですよ。観光案内のパンフレットやテレビでは見ているのですがね。ああ、やはり似ていますか?」

夫妻は同感者を得た喜びを満面に表わした。

「毎年、今年こそ、今年こそと思いつつ、10年以上が過ぎてしまいました。もう、そろそろ70ですからね、来年は是が非でも行こうと思っています」


私も、過日イギリスへ行ったついでにバルセロナへ行く予定でいた。それが途中立ち寄ったパリで ちょっとしたハプニングが生じ行けなかった。

いや、「是が非でも」と願っていたら行けたはずだ。

いくつになっても、「是か非でも」という思いがある人生はすばらしい。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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