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住み心地のいい家 「涼温な家」を建てています。 「涼温な家」マツミハウジング

涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

Zero Carbon Hub(ゼロ カーボン ハブ)

投稿日:2014年10月2日

今日は、ロンドンの中心街にある「Zero Carbon Hub」を訪問した。「Hub」とは、総元締めという意味のようだ。

技術マネジャーのTassos KougionisとプロジェクトマネジャーであるRoss Holleronさんと2時間ほど会談した。


ゼロカーボンハウスは、熱交換換気(MVHR)を必須とするものだが、フィルターの掃除・交換に関する配慮がされていない。

室内空気質よりも省エネ・燃費の向上が国家的な要請となったとはいえ、維持管理がしづらい換気システムは、いずれ住人の健康を損ない、エネルギー節約の効果を帳消しにするばかりではなく、医療費の増大という不幸をもたらしかねない。

そこで、「いい家」をつくる会では、フィルターの掃除・交換がしやすいことを最大のテーマとして換気システムと取り組んでいる。


話を分かりやすくするために、備えられていたプロジェクターを使って、「センターダクト換気」と「涼温な家」のプレゼンテーションをした。一通りの説明を終えると、お二人が「よくぞここまで考えたものだ。フィルター掃除がアクセスしやすく、空気の分散のしかたが素晴らしい。非常に論理的で特に室内空気質に重点をおいている」と感心していた。


実はと、プロジェクトマネジャーがこんな話をしてくれた。

「最近のことですが、1年以上住んでいる3千所帯にアンケートしてみたところ、フィルターの管理をしている所帯は、5世帯しかなかったことが分かったのです。

これは、われわれがこれから直面する大問題です」と。

それに対して、私が言った。

「換気は、室内空気質と熱損失という点からとらえられているが、私はフィルターの掃除・交換を最重要視すべきだと考えている。フィルターは、換気装置と外気取り入れダクトの中間に必要なだけではなく、排出される室内空気が熱交換素子に入る手前にも必要だ。生活の仕方によっては、後者の方が汚れがひどい場合もある」


技術マネジャーが大きく頷いてから言った。

「2003年に、ヨーロッパは猛暑に襲われ、3万5千人が主に熱中症で死亡し、イギリスでは2000人以上が亡くなりました。

なんと、12日間も26度から37度の日が続き、夜も19度以上が7日間続いたのです。

その上、湿度も高くなりましてね。ですから、これからは温暖化防止対策がとても重要になります。

『オーバーヒーティング』対策もです。照明の熱を含め、生活の排熱、日射取得をどう減らすかです。古い家も断熱改修や窓の性能アップによって生じる問題は同じです。

この点からも、冷暖房機能を備えたエアコンとの組み合わせは、検討に値すると思いました。このシステムは、スーパーMVHRです」と絶賛してから、「But(しかし)」と続けた。

「イギリスで支持されるかどうか疑問です。なぜなら、MVHRですら拒否反応を示す人が多いのですから。これから、2016年に向けて産官学で啓蒙活動を活発化させなければと思っています」。


お二人とも、ダクトレス換気には否定的だった。互いに熱交換機械換気の普及に努めユーザーを幸せにできるように努力しましょう。と固い握手を交わしてきた。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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