涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

コッツウォルズに「涼温な家」を建ててみたい!

投稿日:2014年10月4日

涼温換気は、第一種全熱交換型換気と、エアコンとセンターダクトとの組み合わせで成り立っている。デンマーク製のJenvexは、第一種顕熱交換型換気とエアコンを組み合わせているのだが、室外機を内蔵している点で画期的である。

山形市・仙台市以南の温暖地であるならQ値(熱損失係数)1.9ぐらいの断熱性能があって、窓をトリプルガラスのプラスチックサッシを用い、センターダクト換気にするなら涼温効果を発揮できるのではなかろうか、という思いで、コッツウォルズ(写真の風景は羊が牧草を食み、この地方独特の石積みの塀が手前に見える)にあるイギリスの販売元であるTotal home environment社長のマイケル・ハントさんを訪ねた。

気さくで笑顔の素晴らしいマイケルさんは、話が一通り終わったところで、せっかく来たのだから私の家をお見せしたいと案内してくれた。


私がコッツウォルズを訪ねるのは3回目で、前回は女房と観光地を散策した。世界の観光客を魅了して止まない牧歌的な風景はそのままで、石造りの家々が放つ不思議な魅力も同じだった。

マイケルさんの家は、150年前に建てられたというだけあって、近隣の家々の中でも一際古びて見えた。その古さを奥さんと共々こよなく愛していて、休日を利用しては手入れに余念がない。

(写真の右側に見えるのは、エアコンの屋外気ではなく給湯のコンプレッサーである)


中に入ると、150年前の壁に囲まれた近代的なキッチンをはじめとする設備が、それなりにマッチングして楽しいインテリアとなっていたが、やはり1世紀半の風雪に耐え抜いてきた壁の厚みには、時にめまいがするような重たさを感じさせられた。


広大な庭を案内しながら、マイケルさんは言った。

「このあたりに木造の家を建ててみたいと思っている」と。

「それなら、『涼温な家』にしませんか。大工と現場監督を連れてきますよ」と、私は即座に話に乗った。

「設計は、知り合いの設計士に頼むつもりです」

ここで荒川さんが言った。

「設計と言えば、松井さん、この前来られた時に訪問したリチャード・ホークスさんがコッツウォルズで仕事をするという話をしていましたよね」

すると、マイケルさんが振り返って「リチャード・ホークスさんをご存じなのですか?」

と驚いた顔をした。


リチャードさんも、たいへん「涼温換気」に興味を示され、数年かかるプロジェクトなのだが、コッツウォルズに40棟ほどの分譲住宅を建てる計画があるから、その中の1棟に採用を検討してみたいと話してくれた。偶然の話の流れで、マイケルさんと出会い、リチャードさんの話でさらに意気投合できた。

コッツウォルズに、「涼温な家」を建ててみたい。私は美しい雲のたなびく空を見上げて夢を描いた。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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