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涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

「医師が認めた健康住宅」

投稿日:2014年5月2日

医師が認めた健康住宅 神様が宿る家3」を読んだ。

澤田升男著・(株)ザメデイアジョン発行である。

まず疑問に思ったのは、「ある医師が」とか、「数人の医師が」ではなく、「医師が」と言い切っても、日本医師会は黙認するのだろうかということだった。


「神様が宿る家」の模型で実験したところ、どの種類のニオイも他の家の模型と比較して数十倍も早く消えたという。その理由は、壁が呼吸しているからだそうだ。「通気性に優れた塗り壁を通してニオイが壁の中に入り、セルローズファイバー(古新聞を粉状にした断熱材)がニオイ分子を分解すると考えられます」と、著者は主張している。断熱は、ダブルをはるかに凌駕する「クアトロ(4層))だそうだ。しかし、気密には一切触れていない。

断熱と気密は一対のものであり、気密と換気も一対であらねばならない。そんな常識は、著者自らが「当初は『???』だらけで目が点状態だった」と書いている「生体エネルギー」という不思議な力が吹き飛ばしてしまうようだ。

と言われても国土交通省のお役人も戸惑ったようで、「長期優良住宅」としての認定をしなかったという。そこで命懸けで、重さが2キロ以上にもなる書類を準備し、3年という歳月をかけて認定を取りつつあるそうだ。


ところで、認定を受けるにはシロアリ対策が必要だ。

簡単に言うと、土台、柱をヒノキやヒバのような耐久性の高いものを用いるか、12センチ(いわゆる4寸角)の太さ以上にするか、外壁を通気工法にすることが必要となる。「神様が宿る家」は、樹種は不明だが、梁までもホウ酸を浴びせるという。

ということは、いかに安く造るかがテーマのようだ。

シロアリの専門家の中には、ホウ酸の効果を疑問視する意見がある。


著者は、断熱の方法を問わず、国によって条件付けられている「外壁通気」を否定している。5年ほど前から、ローコスト住宅が下地材に直接壁材を張ったり塗ったりを始めたところ雨水が浸透し、下地材が腐る現象が最近になって問題化しているのを知っているのだろうか?

機械換気はどうなっているのだろうか?

性能表示制度では、どのような評価を受けているのだろうか?

読んでいて、心配が次々に湧き起ってきたが、「医師が認めた」のだから余計な心配なのかもしれない。


と、締めくくろうとしたのだが、医師であっても家づくりに関しては素人のはず。

また、「長期優良住宅」の認定は命を張るような難しいことではない。当り前の家づくりであれば、当たり前に受けられるものであることを追記しておきたい。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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