涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

船上からの桜見物

投稿日:2014年4月2日

「小金井の桜は有名ですが、松井さん、日本橋の桜を船に乗って見てみませんか?」

と友人から誘われて出かけてみた。

日本橋のたもとの船着場から10人ぐらいが定員の小型ボートに乗って15分ほど走るとビルの姿がなくなって、両岸には桜が連続する光景が展開する。

「うわーっ、きれい!」と、満席の乗客から歓声が上がった。

船長さんは、一段と声を張り上げて「今日が満開です。しかも最高の天候に恵まれ、みなさんは普段の行いがとても良いようですね」とおだててくれた。


しかし、私の気持ちは穏やかでなかった。

というのは、乗船する直前に一緒に行った女房が、「チリで大地震が発生したんですって」と耳打ちしたからだ。

私は、とっさに過去の津波の被害を思い起こした。

「津波は、何時頃来るのだろうか?」

生来、楽天家の女房は「心配ないわよ」と言って取り合わない。


招待されておきながらスマホで情報を見るわけにもいかず、水面を観察しながら「きれいですね」と相槌を打った。

しかし、どうしても太平洋のはるか彼方から押し寄せつつある津波を想像してしまう。

ボートが最初にくぐったのが「霊岸橋」、続いて「亀島川水門」だった。「霊」が気になったし、「水門」は津波対策で用意されたに違いない。

築地市場前でUターンして、最後にくぐったのが「永代橋」。

船着場に到着して、陸上に上がった瞬間にホッとした。


津波は明日早朝に太平洋岸に到着するという。

被害がないことを祈るばかりである。


下の写真は、花小金井駅前の桜である。

昨日、ご契約をいただいたKさんご夫妻は、車でお送りするという申し出を断られ歩いて帰られた。

「花小金井は、今頃が一番きれいでしょうから歩かないともったいないです」と言われたが、正にそのとおりである。

満開の桜には、毎年いろいろな思い出が重なるが、今日の船上から見た桜は忘れ難い。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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