涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

「もしも、エリザベス女王のお茶会に招かれたら?」

投稿日:2014年4月5日

タイトルの題名に惹かれて買ってみた。英国紅茶とマナーの研究家である藤枝理子さんが書かれた本(清流出版)である。

私には、ロンドンで残念な思い出がある。リッツ・カールトンで本場のアフタヌーンティーを楽しみたかったのだが、あいにく満席で雰囲気だけを覗き見た。

上品な紳士淑女が、楽しそうに談笑していた。

ボーイさんは、席が空くまで待ちますかとは尋ねてくれなかった。予約なしで来るところではありませんよ。あなたに待たれていたのでは、お客様が落ち着いてティーを味わえなくなります。どうぞ今日はお引き取り下さい。慇懃な応対に、そのような暗黙のメッセージを感じ、一瞬落ち込んだ気分にさせられたが、次回ロンドンを訪ねたら必ず予約すると心に決めた。

そんな思い出が、本のタイトルに重なって想像をかき立てられた。ぱらっと開いたページにこんな会話を見つけた。

「イギリス人にはね、頭の中に階級探知機のようなものがあって、たとえ初対面であろうとその人が発する言葉や所作を見れば、ものの数分で人となりがわかるものなの」

そして、こんなことも書かれていた。

「英国流のマナーといっても、それがいったいどのクラスに通用するマナーなのかと言うことが、実はいちばん大切なのです」。


一気に読み終わって、大きなため息が出た。

「ああ、よかった。あのとき、もし席が空いていたら大恥をかくことになっただろう」

それが読後感だった。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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