
松井修三の
思ったこと、感じたこと
「スマートハウス」は過去のもの
投稿日:2014年4月18日
正に「建ててしまった人は読まないでください。ショックを受けますから」である。
これから国は、「ゼロ・エネ住宅」を推進すると言う。
「住宅の躯体・設備の省エネ性能の向上、再生可能エネルギーの活用等によって、年間での一次エネルギー消費量が正味(ネット)で概ねゼロとなる住宅」である。
単に、「スマートハウス」のように、新三種の神器、すなわち太陽光発電・蓄電池・ HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)を装備しただけではダメですよというのだ
となると、「スマートハウス」は、1999年に定められた「次世代省エネ基準」に適合していないと、それが義務化される2020年以後は、中古住宅市場では二束三文の評価しか得られなくなりそうだ。仮に適合していたとしても、時代遅れの扱いを受けるのは間違いないであろう。
つい最近まで、国もマスコミも、学者もスーパースターのようにもてはやしていたはずなのにとぼやいてみても、建ててしまった人にはお気の毒様としか言いようがない。
1999年から、「『いい家』が欲しい。」は、住み心地こそが住宅の根源的な価値であると主張し続けている。もともと、根源的な価値を持たない家が、神器の効用だけを訴えたとしても、市場の評価が得られなくても仕方がないとも言えそうだ。
ところで、「ゼロ・エネ住宅」やいかに?
消費税も上がったことだし、ここは慎重を期して、もう一度「いい家三部作」を読み直されることをお勧めしたい。

- 松井 修三プロフィール
- 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
- 1961年中央大学法律学科卒。
- 1972年マツミハウジング株式会社創業。
- 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
- 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
- 現在マツミハウジング(株)相談役
「いい家」をつくる会代表 - 著書新「いい家」が欲しい。
(創英社/三省堂書店)
「涼温な家」
(創英社/三省堂書店)
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