涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

「住宅産業の明日を支配するもの」

投稿日:2014年2月6日

2014年1月30日の「新建ハウジング」に、発行人三浦祐成さんが「住宅産業の明日を支配するもの」というタイトルで一文を書かれている。

囲み覧には、「リノベーション7つの提言」がある。


1. リノベとは21世紀型サブカルチャーである

2. リノベとは人生を楽しくするコスパの高い選択肢である

3. リノベとは「もの」「こと」の再生である

4. リノベとは暮らしのリミックス作業である

5. リノベとはプロセスと関係性のデザインである

6. リノベとは「必要なもの」を「あるもの」でつくる行為である。不必要な「平均」を引き算する行為である

7. リノベとはロングライフデザインである


これを読んで、私はわが脳力に思いを致した。昨年6月に脳梗塞に見舞われたこともあって、その後は地鎮祭と上棟式の参加を遠慮させていただいている。気力は十分あるが、寒さ暑さへの耐力は確かに衰えているのがわかるからだ。

しかし、脳に関しては、今日も専門医から「若い」と褒められたし、日経夕刊の「熟語作成パズル」は、たいがい3秒以内に正解を出せる。3秒で分からないものは、5分かけても分からないから二度と見ないようにしている。

この「7つの提言」の意味は、いずれもすぐには理解できなかった。

しかし、「住宅産業の明日を支配するもの」と、一流業界紙が決め付けている内容を工務店主が即解できないとなれば、商売に明日はないと不安になる。自らの「能力」を疑うのは当然だ。


「リノベーション」とは、リフォームよりも大規模な改修工事をすることである。住宅の場合は、住み心地を向上させるために役立つこと、例えば耐震補強とか断熱改修や換気システム、暖房方法の見直しなどをバランスよく整えることである。

提言のように、大上段に構え、合言葉か呪文を唱えるようなものではない。こんな自己陶酔的な提言が、いったい受注に役立つのだろうかはなはだ疑問だ。

私に言わせれば、リノベーションとは、住み心地という住宅の根源的な価値を創り出す行為である。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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