涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

初夏の服装でちょうどいい

投稿日:2014年1月19日

今日の横浜での勉強会は、満席だった。

雪が降るかもしれないと予報されていたせいか、車でない方はダウンコートや帽子、マフラー、手袋などで防寒対策がしっかりとされていた。

それらを脱がれると、暖かそうなセーターを着たり、重ね着の工夫を凝らしている方が多かった。

中にはマフラーを巻かれたままの方がいらした。多分ご自宅では、ふだんもそうされているのだろう。

勉強会が終わってミーティングの席で、部屋の中が暑すぎたと言われた方が二組もいらしたことが分かった。その内のあたたかそうなセーターを着た主婦の方のお話である。

「うちの寒さは、半端ではありません。お風呂に入るときは、覚悟を決めて『それっ!』と掛け声を掛けてから服を脱ぎます。朝起きるときもそうです。とにかく『それっ!』です。この格好で居ても、まだ寒いと思っているのに、この家では汗をかくぐらい暑く感じました」

もう一組の方が言われた。

「正月から下着にヒートテックを用いるようにしたのですが、まるで効果を感じなかったのです。しかし、今日体感ハウスではすごい効果を感じました。間違いなくヒートテックは温かいんですね」と。

この2件の報告を聞いて、体感ハウスの管理をしている私は考えさせられた。温度24度、湿度41%、エアコンを停止してちょうど良い温かさで勉強会はスタートしたと思っていたのだが、お客様の着衣についての配慮を欠いていた。ヒートテックの下着で1度、セーターで1度、体感温度が高くなるとすると26度になってしまう。これでは暑すぎるのは確かだ。

かといって、お客様にセーターを脱いでくださいとは言えない。


明日は雪になるかも知れないと天気予報で聞いていたので、「センターダクトエアコン」を70%節電モードで一晩中つけておいた。ところが今日は風が強かったが快晴となった。エアコンは10時に停止した。日当たりもある程度防いでいた。温度を下げるためにまさか冷房にするわけにはいかない。かといって窓を開ければ、ホコリが入ってくる。私は、どうすべきだったのか?

ある社員が提案した。

薄着で来てくださいと申し込みを受けた時点でお願いしたらと。

すると、「車でない方には、そうは言えないでしょう」との意見が出た。

会長が、「では、私と久保田さんでアロハシャツを着ますか」と言った。

みんなが一斉に「それはいい案ですね」と賛同した。

「冗談は止めてください。せっかくお見えになられたお客様が二組も満足されなかったのですよ。もっと真剣に考えてください」

私は、思わず声を荒げてしまったのだが、晴れの日の横浜体感ハウスは、たしかに初夏の服装でちょうどいいぐらいなのである。

                      久保田紀子

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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