涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

加湿器を楽しむ

投稿日:2014年1月24日

今朝、テレビ朝日「グッド!モーニング」で、東京都内でインフルエンザの患者が急増していることを取り上げていた。その中で、校舎が木造と鉄筋コンクリート造ではインフルエンザによる学級閉鎖の割合に違いがあると紹介された。

感染症学者の中原英臣医学博士が、概略こんな話をされた。

「インフルエンザウイルスというのは温度と湿度と非常に深い関係があって、温度が低ければ低いほど、湿度が低ければ低いほどウイルスは長生きをするのです。ですから湿度を高くするとよいのです。湿度が50%以上あると、インフルエンザウイルスはどんどん死んでいきます。木造校舎の学級閉鎖が少ないのは、木材の調湿作用が感染を減らしたのでしょうね。木造だと湿度はある程度維持できます」。


このことは私の知識にもあることなので、体感ハウスと事務所の湿度を50%以上にしておくように努めたことがある。しかし、50%前後になるとどうも不快に感じるのに気付いた。松井さんに相談すると、「インフルエンザウイルスとの関係で言えば50%以上が望ましいのですが、実際に暮らしてみて快適なのは40%前後です。相対湿度よりも、絶対湿度(空気1立方メートル中に含まれる水分の量)が大事で、室内温度を22度に保つとき8 グラム位あれば申し分ないでしょう。そのためには加湿器を適当に働かせるのが大事です」と教えられたことがある。


しかし、加湿器の取り扱いは厄介だ。なにせ毎日、自宅の2台ととそれぞれの家に各々3台で合計8台の加湿器の水を補給し、1週間に1度は掃除もしなければならない。

今日、思わず松井さんに愚痴ってしまった。すると松井さんはこんなことを言われた。


「久保田さん。涼温換気の家は、蓄熱・保温だけでなく保湿効果も発揮するのですよ。それだけに、温度も湿度も適度に足してあげることが大事です。全熱交換換気を活かすためにも必要なことです。保温と保湿をしながら、空気を衛生的に、健康的に維持しているわけですから、加湿器の扱いを面倒だと思ってはなりません。

とくに今の時期は、外の絶対湿度は2グラムもないカラカラの乾燥状態のときが多いですからね。

ためしに、体感ハウスで丸一日中エアコンと加湿器を止めてたとしても、たぶん6グラム前後を維持するでしょう。性能の悪い家では、外の状態にどんどん近づいていきます。また、部屋で加湿器をつけると、簡単に60%以上になるようですと換気がうまく働いていないと疑うべきです。

私は75歳ですが、体感ハウスの3台と自宅の3台、リビングと女房と私の寝室ですが、水の補充をしています。体感ハウスはつけっぱなしですが、その日の乾燥状態によって寝室のはタイマーを使って寝る1時間前から使うようにしています。

それを私は、いい運動だと思って感謝しながらやっています。寝室の湿度管理は、ボケ防止に大いに役立つはずです。タンクに水を入れるとき、もし目が見えなくなったときに音で判断できるようにと訓練もしています。

たった1台のエアコンでこの寒い時期を温かく暮らせる家に住んでいられるのですから、エアコンだけでなく加湿器と換気のフィルターの取り扱いを楽しみにしなくては神様に叱られますよ」


私は、久しぶりにお説教された感じがしたが、「松井さんにそう言われると、妙に説得力があるから不思議ですね」と言って笑った。

インフルエンザ対策は手洗いとうがいで行うとして、こんなに暖かく空気の気持ちいい家に暮らせるのだから、松井さんのようにこれからは加湿器を楽しもうと思った。

                      久保田紀子

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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