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住み心地のいい家 「涼温な家」を建てています。 「涼温な家」マツミハウジング

涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

省エネと高齢化

投稿日:2016年7月28日

1990年代初期から太陽光発電を活用して省エネに励むことで知られたフライブルグを象徴するような建物としてつとに知られているのが「ヘリオトロープ(ギリシャ語で「太陽に向かう」という意味だそうだ)。

太陽熱を必要とする季節には窓面を、不必要な季節には断熱性の高い壁側を南に向ける。

重さ100トン・床面積200m2の3階建て建物を、直径3メートルの回転する軸で支えるという実に大胆な発想である。

市民であるロルフ・ディッシュさんが、当時の金額で2億円以上をかけて造ったという。


私の関心は、省エネよりも窓の向きにあった。というのは、南側に建つ家の壁が、夏になったら窓に変わったのでは、生活の平穏が乱されてしまうからだ。

実際に現地に行って分かったことは、ディッシュ家は、南側には隣家が迫っているが、東・西・北側は小高い丘に囲まれ隣家がなかった。

これなら窓の向きが変わっても隣家に嫌われることはない。


あいにくディッシュ夫妻が不在で、代わってスタッフの一人であるブーベさんが答えてくれた。

「窓の向きを季節によって回転させるのは、壮大な実験として高く評価します。

しかし、窓の遮熱方法と高効率なエアコンの活用を考えるなら、回転の必要性はないのでは?」

「太陽光発電の効率を上げるためには大いに役立ちます。冷房は、エアコンを使わずに窓を適当に開ければいいのですが、トリプルガラスはたいへん重量があるので、高齢になると扱いが厄介なのは確かです」


私は、そのときハッとした。断熱強化は、窓の高性能化なくして得られない。となると、省エネ・ゼロエネは、窓の扱いという点でも超高齢化時代の住む人の幸せをしっかりと見据えて取り組まなければならない。

四季を通して、窓を開け閉めしないでも快適に暮らせる家、「涼温な家」はその点でも安心で、すばらしいとガッテンしたのだった。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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