涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

6つの誓い

投稿日:2013年2月1日

●昨日と同じことが今日も、1年先も、5年先も、10年先もできるようにする。

●自分のことは自分でするという強い気持ちを持つ。

●自分のことを自分でできる、自立した生活を過ごせることを幸せと思う。

●しんどいことを厭わない。

●世話になるより、世話をするほうがよいと考える。

●困難があっても、動きつづけるという意思を持つ。


これは、高齢者でも安心して取り組める運動を通して、介護されない体、死ぬまで寝たきりにならない体をつくるためのノウハウを提供し続けておられる整形外科医・宮田重樹先生の教えである。

<「寝たきりに」になる人 ならない人>(廣済堂出版)を読んで、先生の教えを実践しようと誓いを立てた。


翌日、電車に乗ってO邸の上棟現場へと向かった。駅のエスカレーターは利用せず階段を上る。電車に乗ったら立ち位置は、優先席を避け一般席にした。

ところがである。目の前に座っていた若い女性がすくっと立ち上がり、笑顔で「どうぞ」と席を譲ってくれたのだ。そんなことを微塵も期待していなかったので、私はすっかりあわて戸惑った。

「ご厚意はありがたいのですが、6つの誓いを立てたばっかりなので、どうかこのまま立たせておいてください」と、そう言うわけにもいかない。

「いやいや、あの、いやいや」

私は、我ながら滑稽な恐縮の仕方をした。

女性は屈託ない笑顔を見せ、好意のプレッシャーがかからないようにほどよい距離を置いてくれた。

「なんという気配りだろう!」


座って目を閉じた。すると様々な思いが湧き起った。

「あんなお嫁さんと同居したら・・・」と、ひとしきり想像してみて思い知ったのは、6つの誓いがうやむやになってしまうに違いないということだった。


なんにしてもだらしがない。

一瞬にして席を譲られてしまうとは、言い換えれば、一目で年寄りと見なされたということだ。

帰りの電車では姿勢を正し、ドアのところに立つことにした。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

アーカイブ

2017年
2016年
2015年
2014年
2013年

▲ページの先頭へ