涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

「健康住宅の象徴」

投稿日:2013年2月27日

昨日、虎の門にある樹脂サッシメーカーであるエクセルシャノン社に出向いた。

エレベーターを降りていきなり目に飛び込んできたのは、壁に掛けられていた絵である。なんとアンリ・ルソーの「夢」ではないか!

これはたしか、ニューヨーク近代美術館所蔵品である。

「夢」が日本で公開されるとしたらマスコミに取り上げられ、見物客が殺到してきているはずだ。となると、これは模写?

しかし、あの楠正夫社長が模写を飾ったりするだろうか?

楠さんは一部上場企業のトクヤマで取締役として活躍されてきた人で、大柄で童顔で声が大きく、大ざっぱな印象を与えるが愛嬌があり感受性は繊細で、産業史に詳しく、エッセイストでもある。

いいもの、より上質なものを求める点で初対面の時から相性の良さを感じていた。

その人が、会社の入り口に模写、それも印象の極めて強いルソーを選ぶとは・・・

そんな思いで反対側の壁を振り向くと、クロード・モネの「日の輝くポプラの下で」があり、その隣にはシカゴ美術館で出合ってからとりこになった『プールヴィルの断崖の上の散歩』が飾られていた。

こうなると、模写としか言いようがない。


応接室に入ると、楠さんが愛嬌たっぷりの笑顔で握手を求めてきた。

「松井さん、あの絵はいかがですか?」

「いやー、一瞬、本物と思いましたよ」

「そうでしょう。あれは、トクヤマが開発したフレスコジグレーです。漆喰をシート化する技術と、エプソンのインクジェットプリンターの組み合わせで世界初のフレスコの工業化に成功したのです。

「というと、下地が漆喰?」

「そうなんですよ。漆喰だからデジタル画像を元にしながら、あのようにアナログ的な自然な風合いと奥行感を出せるのです」

「ところで、額縁に気付かれましたか?」

「えっ、額縁?」

「あれはエクセルシャノンの窓枠です」

楠さんは、もう一度見てくださいとルソーの絵の前に私を案内した。

なるほど樹脂サッシの窓枠だった。

そうと知って絵を見ると、ますます本物のように見えてきた。まるで、窓の外にジャングルがあり、中に引き込まれていくような錯覚を覚えるではないか。


以下は、楠社長の窓枠についての説明である。


エクセルシャノンはトクヤマの100%子会社で、今から40年前に日本で初めて塩ビ樹脂サッシの研究に執りかかり、その4年後に商品化して以来今日まで一貫して日本の樹脂産業を牽引してきたパイオニア企業です。


樹脂製サッシは、省エネ、結露防止、すきま風防止、防音、騒音対策、防火性能は、アルミ製あるいはアルミ樹脂複合性のサッシより圧倒的に優れています。

このような効果から、エクセルシャノン製の樹脂サッシは富士山八合目休憩所、南極昭和基地、自衛隊千歳・三沢などの航空基地周辺住宅、桜島の火山灰対策、沖縄の暑さ・塩害対策などに古くから使用されていることからも、エクセルサッシが不動のものであることを実証しています。

欧米をはじめ中国、韓国などのアジア各国でも窓は樹脂製というのが常識です。アルミあるいは複合製による日本の多くの窓は時代に遅れていくと言えます。

この作品は、フレスコジグレー(漆喰)とエクセルシャノンサッシの組み合わせであることから「健康住宅の象徴」でもあります。


帰りの車中で、同行した社長と話し合った。

マツミハウジングでは、これから窓の一段の高性能化を図るために「エクセルシャノン」の使用を積極的にお客様にお勧めし、同時に漆喰シート(ルマージュ)を標準仕様とすることでさらなる室内空気環境の向上を目指そうと。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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