涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

着る毛布

投稿日:2013年12月30日

小平市と川崎市で、それぞれマンション暮らしをしている長男と四男がやってきた。

入ってくるなり、二人とも同じように「この家、暖かいね」と感嘆した。

食事のとき二人ともスリッパを履かないので、「寒くないの?」と尋ねてみたら「暑いよ」と言う。外気温度は4度、室内は23度。センターダクトエアコンは、70%弱運転中。

二人ともマンションは寒いと言う。四男は、オイルヒーターに電気ストーブに電気マット2枚を敷いているが寒くてならないので、いつも「着る毛布」にくるまっているそうだ。

長男が、「あれはいいね。自分も愛用しているけど、一度使ってしまうと手放せなくなってしまう」と相槌を打ち、「あれの困るところは、脱いだとたんに感じる寒さと、着ているときに活動が鈍ってしまうことだと嘆いた。

私はいつも夏のシャツを着ている。冬用だと厚ぼったさが嫌なのだ。彼らは、冬用のシャツを着ていて暑いと言うのでエアコンを止めることにした。

「この家は、家自体が毛布に包まっているようなものなの」と女房が解説した。


一昨日シンガポールから一時帰国している荻窪のT邸を訪問した。

三人の小学生の男の子らは、素足で元気よく迎えてくれたが、奥さんは寒く感じるとやや不満そうに言われた。外は曇天で、日中でも7度ほどの寒さだったが、室内は22度前後あった。隣に同時期に建てられたお母さんが来られていて、「シンガポールに慣れきった身体には、それは寒く感じるでしょう。

来年の今頃は温かく感じますよ」と言われた。

お母さんに空気浄化装置のフィルターの汚れ具合を尋ねた。

「驚くほど真っ黒です」

「涼温換気の家を中国に持っていったら、お金持ちが飛びつくでしょうね」と、ご主人が言われた。たしかに、そうだと思う。日本製の空気清浄機を何台も置いたり、各部屋にエアコンをつける必要もなくなるのだから喜ばれるに違いない。


福岡に長期出張中の長男が言った。

「休日にバイクでツーリングするのが楽しみなのだが、最近は霞がかかったような天気が多い。あれは、中国から飛来するPM2.5のせいだと言っている人が多いが、肺がんの原因になると聞くと怖くなるね」

すると、女房が「この家にはPM2.5も花粉も土埃も入ってこないのよ」と得意気に解説した。

「涼温換気の家」にリフォームしていなかったら、久しぶりに帰ってきた子供たちと温度と空気と着衣の話を交わすことはなかったであろう。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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