涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

次は「スマートウェルネス住宅」

投稿日:2014年3月13日

「あれから3年」を書いてからブログを書く気が重くなった。

テレビ画面に映し出される「あれから3年」は、あまりにも悲惨すぎる。仮設住宅の天井で滴るような結露が発生、畳もカビている。子供たちの体調が優れない。いくら応急とはいえ、そんな仮設住宅を造った側は創業以来最高の利益が上がり、社員に特別ボーナスを支給するという。

「3.11」がきっかけとなり節電志向が高まり、結果的には「スマートハウス」が飛ぶように売れて儲かったからのようだ。

とくに、鉄骨系プレハブメーカーは笑いが止まらないという。


国は、今度は「スマートウェルネス住宅」という道標を立て、その普及を図る計画だ。

スマートウェルネス住宅とは、2014年1月10日付の「新建ハウジング」が解説している。

「高齢化・少子化に対応し新たな社会と暮らしを具体化する住宅。

スマートウェルネスのコンセプトは、ICT(情報通信技術)を使ってスマートに、健康的に暮らせる社会を実現すること。

医療・介護施設が近接した住宅の整備を進めるほか、高断熱化など健康の維持・増進を実現する先導的な住宅を誘導する。

それらに与える補助事業などのインセンティブとして、予算案に340億円を盛り込んだ。」


補助金制度が一つ用意されると、数十人の役人の天下り先ができ、申請書類の準備で工務店は疲弊する。その分、ハウスメーカーが受注を増やす。

知り合いの工務店主から、嘆きの電話があった。「国は工務店を潰しにかかっている」と。

たしかに国は、申請の手間暇ばかり掛けさせて、現場からは熟練という手を省かせ、仮設住宅のような組み立て方式を優遇する。

工務店主の嘆きが増す一方で、「スマートウェルネス」計画を大手ハウスメーカーは諸手を挙げて歓迎している。

そんなに国から甘やかされないで、あれから3年、もうそろそろ住み心地という価値の大切さに目覚めるべきだ。

どこからか声が聞こえてくる。

大手が目覚めたら、松井さん、あなた方「いい家」をつくる会の存在価値が薄れてしまうのでは、と。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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