涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

「売れるものがいいものだ」は、正しいのだろうか!

投稿日:2013年5月19日

大和ハウスの売上高が2013年3月期決算で2兆円を突破し、営業利益が1280億円と創業以来最高を記録した。

いまや「売れるものがいいものだ」というトークが説得力を発揮し、消費増税前の駆け込み需要も加わり、大手ハウスメーカーはどこも増収増益で笑いが止まらないようだ。

こうした状況下でも、「住み心地の良い家」を求めるお客様は確実にいらっしゃる。

今日の横浜勉強会も、6日の東京に続いて満席だった。出席された方々の心には、「住宅展示場には、とかくいい家はない。あるのは『いい家』と錯覚させる様々な仕掛けと、巧みな営業トークである」という私の言葉に対する共感がある。


一昨日契約された町田市のIさんの奥さんが言われた。

「定年退職する主人に、私が長年我慢してきた寒くて暑い家に住んでもらうのは申し訳なくて、いろいろと住宅展示場を見歩いてきました。しかし、これなら建てたいと思う家がなくて困っていた時に本に出合って、家づくりの真実に目覚めさせられたのです。

本当に、住宅展示場には『いい家』はありませんでした」。


だが、「いい家」と錯覚する人は後を絶たないどころか増える一方のようだ。錯覚させる側は、右手では「環境配慮型住宅」を売って儲け、左手では「3.11」の被害者のための仮設住宅でも儲ける。その仮設住宅では、床が傾き天井がはがれ、雨漏れが起きて住人が悲鳴を上げている。断熱材も入れない欠陥仕様にして、マスコミに取り上げられるとあわてて断熱工事をする。

莫大な利益の中には、その仕事の分も積み上げられているという。

憤りを覚えるのは、私だけだろうか。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

アーカイブ

2017年
2016年
2015年
2014年
2013年

▲ページの先頭へ